2009.12.27更新
ただの司法書士として・・・。
前回は、ついつい個人的なことについて書かせていただきました・・・。
ボクは、もともと自分のことを話すのが苦手なのですが、
勢いに任せて書いてしまったもので、
夜中に書いたラブレターのように?後で読み返してみると、
結構、恥ずかしかったりします(笑)。
すみませんでした・・・。
ボクは、色々なことで、もの凄く後悔したり、
もの凄く悩みながらクヨクヨしたりします。
ただ、過去は過去として割り切るようにしています。
だって、今が重要ですから・・・。
だから、例えば「どこの学校を卒業した」とか、
「前職は何々をしていた」とかにも、あまり興味がありません。
だって、今がすべてですから・・・。
東大卒の司法書士も、
元政治家の司法書士も、
役者くずれの司法書士も、
ただの司法書士です。
嫉妬したり、
うらやんだりすることは、いっぱいあります。
でも、やっぱり、今の自分自身しか存在しないことに気づかされます。
過去を振り返ってみても、どうすることもできないのなら、
結局は、今を一生懸命頑張るしかない!んだと・・・。
そんなの当たり前ですかね・・・?
投稿者:
2009.12.23更新
債務整理って儲かりますか・・・!?
今、ボクは、ただの司法書士です。
それまでは、いわゆるただのフリーターでした・・・。
30歳を少し過ぎ、初めての就職先は、司法書士事務所でしたが、
就職することなんて考えてもいませんでした。
それまで、ボクは、ずっとお芝居をしていました。
地方の学校を出て、芝居をするために東京に出てきました。
舞台役者さんになりたかったのです。
なので、上京後、ある劇団に入りました。
金はないけど、夢、いっぱい!
心の底から、そう思っていました。
まるで、絵にかいたような貧乏生活をしていましたが、
非常に充実感を感じていました。
ボクは、そんな生活を気に入ってました。
「いつ死んでも、オレは満足だ!」とすら思ってました。
でも、それはもう最高に貧乏でした。
もちろん、貧乏の原因は自分自身ですので、
誰にも迷惑をかけることはできず、
アルバイトは一生懸命やっていました。
「いつ死んでもいい!」くらいなのですから、
少々、寝れないくらいは平気でした。
それは、ボクを含め、まわりの劇団員も同じだったと思います。
が・・・、
そんな生活を10年くらい続けながら、
次第に、ボクの考え方は変わっていきました。
芝居をやっていること、
ただ単に、芝居を続けていることだけでは、満足できなくなってきました。
だんだんとイラ立ちを感じるようになってきました。
いつまでもクスぶっているイラ立ち
いつまでも食べていけないイラ立ち
努力、それだけでは評価されない(売れない)イラ立ち
そんなイラ立ち
それが、自分の限界なんだと感じました。
夢、いっぱい!の限界でした。
「このまま死ねるか!」と思うようになりました。
そして、
『努力=結果』という、単純な世界に逃げることにしました。
アルバイトをしながら、司法書士の試験を受けることにしたのです。
ボクは、もともと頭が良くないので、勉強には苦労しましたが、
試験には、『点数=合格』という、非常に明確なモノサシがありました。
そのモノサシでは、『努力=合格』でした。
そんなこんなで、ボクは、今、司法書士をやっています。
先日、ある方から、
「ここ最近、不景気だから、
債務整理する人って多いでしょう?
儲かっていいですねぇ~!?」
・・・と言われました。
ご本人は、もちろん冗談半分でおっしゃったのでしょう。
ボクも、愛想笑いでごまかしました。
ただ、その言葉は、今でもボクの頭を離れません。
ボクは、その言葉を思い出す度に、イラ立ちます。
そして、とても情けなくなります。
過払いバブル、脱税、テレビCM、電車広告・・・。
様々な形で、過払い金、債務整理という言葉が認知されていく中、
残念ながら、その債務整理業務を通して
実際に問題を起こした弁護士・司法書士はたくさんいます。
ボクのまわりの弁護士・司法書士でも、
『債務整理業務=儲け主義』と考えている方は少なくありません。
『債務整理なんか、バカでもできる!』とホザいてる方もいます。
ボクが、役者として挫折をしたのは事実です。
貧乏生活にウンザリしていたのも事実です。
そして、ボクが、この債務整理によって、
ご依頼者の方々から報酬をいただいているのも紛れもない事実です。
ただ、
ボクは、そんな中途半端な思いで、この仕事をやっている訳ではありません。
『債務整理=儲け主義』
そんな考え方、
とっても重要なもの、
そして、一番大切なものが、
どこかに置き去りになってやいませんか?
ご不安を抱えるご依頼者のお気持ちが・・・。
投稿者:
2009.12.21更新
貸金業者のつぶやき・・・。
前回、とあるおじいちゃん裁判官さんの
『つぶやき』について話題にしましたが・・・。
今回は、とある貸金業者の担当者さんの『つぶやき』・・・。
というかボヤキ・・・!?
この貸金業者は、引き直し計算の結果、債務が残ると、
その残債務を“一括”で支払えと強く要求してきます。
他社からの過払い金が回収できる場合ですと、
その回収分から一括で返済することも可能ですが、
回収が期待できない場合は、とてもじゃないけど一括での返済なんて無理です。
先日も、その貸金業者の担当者から電話があり、
残債務の支払いはいつになるかとの問い合わせがありました。
私
「この方は任意整理ですので、
引き直し計算後の残債務については、もちろんお支払いしていきます。
ただ、一括での返済というのは、とてもじゃないですけど無理ですよ!」
担当者
「そうですか・・・。
ただ、残債務についての一括返済は、当社の方針ですから、
それ以外での支払いは受け入れられません。」
私
「分割での支払いは、絶対に無理なんですか?
御社の方針は分かりますけど、そんなこと言ってたら、
お支払いができる人はいないでしょう?」
担当者
「そうなんです・・・。おっしゃるとおり一括返済では、
どこの事務所さんとも和解ができない状況でして、
私自身、とても困ってるんですよねぇ・・・。
私の立場でこんなこと言っても仕方ないんですが・・・(苦笑)。」
会社の強気な姿勢!
その一方で、担当者の苦悩・・・。
貸金業者の状況の悪化は、様々な形で表面化しています。
投稿者:
2009.12.17更新
裁判官のつぶやき・・・。
本日は、丸和商事(ニコニコクレジット)の件で出廷してきました・・・。
ところで・・・、
最近、色々なところで話題になっている『Twwiter(ツイッター)』ですが、
本日、担当していただいた、おじいちゃん裁判官さんも、正しくつぶやき名人!!
実は、ボク、このおじいちゃん裁判官さんに会うたびに、
いつも気になって仕方がないのですが、
恐らく、入れ歯の調子が悪いんです・・・。
いつも、お口を、“カックん”、”カックん”、やってます。
お陰で、おっしゃることも、聞き取れないことが多いです・・・(涙)。
これは、他に出廷している方々も、
よく、「えっ?」って聞き返しているので、
ボクの耳がおかしいんではないと思います・・・。
そのおじいちゃん裁判官さんが今日もボソボソと、
「もぉ~、和解ってのは、
元金の7割とか8割が相場なんだよなぁ~」
別の事件でも、
「・・・そうですかぁ~、和解できませんかぁ・・・。
まぁ、訴訟してる人に和解しろってのも
無理はあるんですけどねぇ・・・。」
なんて、つぶやいていました(笑)
「んもぉ~、
最近は、みんな和解してくれないから、
裁判所が忙しくってしょうがない・・・。」
ついつい、つぶやい(グチっ)てしまうくらい、お忙しいのでしょう・・・。
こちらも、和解をしたいのはヤマヤマなんですけどね・・・。
でも、それだけお忙しいと、入れ歯の調整にもナカナカ行けないですね。
そちらも心配です(笑)
投稿者:
2009.12.13更新
やりきれない思い・・・。
ここ最近の過払い金の回収には、
非常に、非常に、時間がかかります・・・。
半年位前までは、
「解決(入金)までには、だいたい2~3か月程度はかかると思いますよ。」
と申し上げていましたが、
それが、ここ最近では、
「早くて2~3か月、遅いと半年から1年かかる場合もあります・・・。」
と申し上げています。
もちろん、その中でも、レイク(新生フィナンシャル)さんなんて、
いい意味で(早期の解決が期待できる)例外の業者さんもあります。
ただ、それは、やはり例外中の例外に過ぎません。
ですので、私自身もご依頼者の方々に対して、
非常に心苦しい思いとともに日々を過ごしています。
ご依頼者の方とお話しをすると、
そのすべてが言い訳になっているような気持になるときがあります・・・。
「すいません、まだ、業者から何の返答もないんです・・・。」
「すいません、何度も連絡しているのですが、
担当者からの折り返しの電話をいただけなくて・・・・。」
できるだけ早く解決して、
いち早く安心していただきたい思いは、とても強く感じているのですが・・・。
すみません、
言い訳ではなんですが・・・と言いながら
またいつもの言い訳っぽくなってしまいました・・・(涙)
投稿者:
2009.12.05更新
『アイフル』さんからの攻防!?
先日、アイフルさんからお電話をいただきました・・・。
私
「はいはい、どちら様の件でしょうか?」
アイフルさん
「このたびは、個別的なお話ではございません。」
私
「と言われますと?」
アイフルさん
「私、アイフルの〇〇と申します。
お忙しいことと存じますが、少々お時間をいただいて、
今後の和解交渉などについて、お話させていただきたいのですが・・・。」
私
「(苦笑)・・・はぁ。」
アイフルさん
「本来であれば、事務所の方に出向き、
直接、ご挨拶のうえで、お話させていただきたいのですが・・・。」
私
「いえいえ、そちらさまもお忙しいでしょうから
わざわざお越しいただかなくて結構ですので・・・。」
アイフルさん
「それでは、早速なのですが、
立て続く過払い金の請求により、我が社もとうとう厳しくなって参りました。
お支払いしていかなければならないのは、当然のことではございますが、
いかんせん、払っていくだけの予算がございません。
この窮状を踏まえていただいたうえで、
今後の過払い金のお支払いは、“5割”を基準にさせていただきたいのですが。」
私
「いやいや、それって今に始まったことじゃないですよね?
半年くらい前から、“5割”、“5割”っておっしゃてますけど・・・。」
アイフルさん
「それはそうなんですが、今一度お考えいただきたく・・・。
すべての方の件について、“5割”とは言いません。
10人に2人くらいは、プラスαの方がいらっしゃても結構ですので。
と言いますのも、
今後は、裁判上においても徹底的に争っていくつもりですし・・・。」
私
「いやいや、だから、それも今に始まったことではないですよ。
連日、アイフルさんの社員が出廷されてるじゃないですか。
私の事務所でも、アイフルさんとの裁判は、
和解ができないんで、ほぼ全てが“判決”です!
こっちだって、好きで裁判してる訳ではありません。
妥当的な返金額をご提示していただけないから、裁判になるんです。
そして、裁判上でも妥当的な和解ができないから“判決”になるんです。
何ですか?プラスαって!?」
アイフルさん
「・・・・・。
それでは、できましたら、現在、訴訟になっている事件について、
優先的に和解していただくわけにはいかないでしょうか?
その代わり“5割”とは言いません。返金日も出来る限り早くします。」
私
「それはそれは、私の依頼者の方々も望むところです!
ただし、私は、訴訟を起こすに当たって、
すでにご依頼者の方々に色々なご説明を差し上げておりますので、
中途半端な和解は組めませんよ。」
アイフルさん
「そう言われると、申し上げにくいのですが・・・、
なんとか、“7割”程度でいかがでしょうか?
このくらいであれば、たくさんの事務所様にご了承いただいているのですが・・・。」
私
「大変申し訳ございませんが、私のご依頼者の方々は、その程度の和解を望んで、
わざわざ訴訟を起こしている訳ではありません。
その点、どうぞご了承くださいませ。」
・
・・
・・・
先日、武富士の担当者さんが、会社の窮状を訴えにご来所されました。
その時も、似たような話をしたのですが、
今回のアイフルさんからの電話も、その後味の悪さでは同じでした・・・。
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