2010.08.22更新
富士山・・・。その1
最初の富士登山は、丁度、2年前のお盆のことでした。
母、弟(三男)とボク(長男)の3人で登りました・・・。
以前から、実家(広島)に住む母は、
「死ぬ前に一回、富士山に登ってみたい・・・。」と口にしていました。
うちの母親、
何故だか、異様に好きなんですよ、富士山が。
そういえば昔から、テレビに富士山が写ると、テンション上がってたし、
新幹線とか、飛行機に乗っても、
座席とか天候によって、見えたり見えなかったりする富士山に対して、
大騒ぎしてました。
・・・とは言え、母親が、特に体調が悪いわけではなく、
もちろん、「余命幾ばく・・・」というわけでもありません。
だから、「死ぬ前に・・・」なんて、大袈裟な感じがするかも知れませんが、
ボクの知っている母親の生活を考えると、
富士山に登るなんて、正しく、夢のまた夢って感じだったと思います。
なんせ、なんせ・・・、
非常に手のかかる頑固者?の旦那、
ボクにとっての父親がいますから・・・(笑)
(さすがに、父親はこのブログは見てないと思いますが・・・。)
まぁまぁ、父親については、今まで、色々ありましたし、
これからも、色々とあると思います・・・。
ボクも、父親のことについて書こうと思えば、
それだけで、ブログがいくつも書けると思います。
それほどの?父親です・・・(笑)
よく、『山の天気は変わりやすい』なんて言いますが、
『父親の機嫌』ほど、変わりやすいものをボクは知りません(笑)
ボクら家族にとって、父親は、難攻不落の強敵です。
富士山と同じく、日本一です。
そして、母親の富士登山にとって、
父親からの承諾は、間違いなく富士山より高い山(壁)でした。
ちなみに、今回の富士山とは関係ないですが、
母親は、こんなバカなことも、よく口にしていました。
「自殺するなら北海道の摩周湖がいい・・・」
恐らく本気で・・・。
それほどの?父親なんです・・・。
とは言いながらも、母親も、段々と歳をとっていくわけで、
「少しでも若い方が・・・。」
また、ボクがこっち(東京)にいつまで居るかも分かりませんので、
「少しでも早い方が・・・。」
こんなこんなで、最初は、冗談半分で、
「ほんじゃぁ、計画してみようか?」なんてコソコソやってました。
そこに、広島に住む三男坊が加わり、計画が加速しました。
何となくですが・・・、
息子が二人も相手につくと、
さすがの父親も、ちょっとばかし面食らったのでしょうか・・・。
「オマエら、本気じゃの!?」
ちなみに次男坊は、仕事の都合上無理でした。
登山のタイミング、
丁度、それぞれの都合が付きやすいお盆の時期を狙ったのですが、
次男坊のアパレル業界では、お盆の時期は忙しいとのこと。
まぁまぁ、いい大人の男兄弟が3人揃っても気持ち悪いし・・・(笑)
それからは、色々と画策し、
根回しに、根回しを重ね。
最終的には、父親のOKが・・・・・。
ちょっとだけ、続きます(笑)
投稿者:
2010.08.20更新
ラジオ体操・・・。
続いてますよ。
朝のランニング(笑)
昨日知ったのですが・・・、
ボクが走っている近所の公園(平和公園!)では、
毎朝、ラジオ体操をやっているらしいんです。
と言うのも、
昨日の朝、公園に着くと、ラジオ体操をやっていたんです。
しかも、ラジオ体操“第2”の終わりぐらいを(笑)
なんで、
今朝は、いつもより、もう少しだけ早起きをして、
ラジオ体操に参加してきました(笑)!!
いやいや、驚きました!
なんと、その人数ですが、100人位は集まっていたと思います。
ボクの知らないところで、
毎朝、こんな大きな集会が行われていたとは・・・(笑)
でも、子供たちは全然いなくて、年配の方ばかりでしたが、
何か理由があるのでしょうかね?
ホント、ラジオ体操なんて久々です。
「何年振りだろう?」なんて考えながらでしたが、
意外と出来るもんですね・・・。
体が勝手に、ラジオの音楽に反応してました(笑)
でも、ラジオ体操“第2”の方は、さすがにイマイチ・・・。
前のおじいちゃんの見よう見まねでした(笑)
よ~し、
明日、明後日位でマスターしよう!!
ん、でも?
ラジオ体操って、土日は休みでしたっけ・・・?
昔、ラジオ体操のスタンプカード(出席簿みたいなの)って、
ありましたよね(笑)
投稿者:
2010.08.19更新
富士山、その後・・・。
富士山から戻った次の日の朝は、
両足のふくらはぎが、痛&気持ちいぃ~感じでした・・・。
久々の筋肉痛でしたが、
登山の余韻を感じる事が出来、嬉しくもありました。
ただ、次の日には、だんだんと痛みも薄れ・・・。
そこで、「何だか、もったいないなぁ・・・」と思い、
昨日の朝から、ランニングを始めました(笑)
朝、30分早く起きて走ってます。
今日で、たったの2日目ですが、特に目標はありません(笑)
さてさて、いつまで続くことでしょう・・・。
そうそう、近所の公園でラジオ体操をやってました!!
明日からは、ラジオ体操も参加しようと思ってます。
投稿者:
2010.08.16更新
富士山・・・。
おはようございます!!
今日から仕事初めの方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
連休中にリフレッシュなさった方も、
連休中にお疲れになった方(笑)も、
今日から新たに頑張って行きましょう!
ボクは、この14(土)、15(日)と連休を頂き、富士山に登ってきました。
今は、心地よい疲労感と心地よい達成感です・・・。
今回で、富士登山は2回目だったのですが、
前回も一緒に登った母親と弟は、
今回、途中で具合が悪くなり、ちょと大変そうでした。
一方、日頃の不摂生により、一番心配していた(されていた?)ボクは、
特に体調が悪くなくこともなく・・・。
タイミングもあるのでしょうが、不思議なもんですね。
でも、最終的には、みんなで支え合いながら、
何とか全員登頂に成功しました!!
ただ、厳しい登り道も、疲労困憊の下り道も、
ボクの頭には、仕事のことばかり・・・。
充実しているからなのか・・・?
心配事が多いからなのか・・・?
は、よく分かりませんが、
今後の方向性を探っていたボクにとっては、
いい時間を過ごすことが出来たような気がします。
機会があれば、
改めて富士登山についても書いてみたいと思います。
人間、ある程度の極限状態になると、
やっぱ、その人の人間性が出ますね・・・。
色々な意味で貴重な時間でした(笑)
パワースポットらしいのですが・・・!?
投稿者:
2010.08.12更新
有限会社エフエムシーって・・・。
本日の午前中のことです。
以前、お手伝いさせて頂いたご依頼者の方から電話がありました・・・。
その方は、昨年末、任意整理により、全社の和解が成立、
現在は、順調にご返済を続けられている方です。
「ご無沙汰しております。以前お世話になった○○です。
すみません、多分、武富士からだと思うんですが、変な手紙が来ました。
良く分からないのですが、振込口座が変わるとか書いてあります・・・。
気持ち悪いので、見てもらっていいでしょうか?」
早速、FAXを送って頂きました。
拝見すると、『債権譲渡のお知らせ』と書いてあります。
要は、武富士が、「有限会社エフエムシー」と言う会社に、
貸付債権を譲ったという内容。
だから、来月分からは、「有限会社エフエムシー」宛てに振り込んでくれと・・・。
ん?何だこれは・・・。
ボク自身、「有限会社エフエムシー」なんて初耳・・・。
早速、通知書にある書いてある唯一の電話番号(武富士の収納代行室)に
問合せをしてみました。
「ベネシアカードの武富士です!」と元気のいい挨拶
ボク
「すみません、ちょっとお聞きしたいのですが・・・。
私の依頼者さんが、債権譲渡の通知を受け取ったということなのですが、
『有限会社エフエムシー』さん?って何ですか?」
ベネシアカードさん
「はい。通知書にも記載されている通り、
この度、有限会社エフエムシーに債権の一部を譲渡しました。」
ボク
「となると、今月分からの振込先が変更になるのも間違いないんですか?」
ベネシアカードさん
「はい。間違いございません。」
その後、2、3の確認の質問をして電話を切りました。
通知書に書かれている金額(譲渡金額)を、
改めて、ご依頼者さんご本人に確認したところ、一致。
ご依頼者さんが気持ち悪い!と怪しまれたのは当然だと思いますが、
新手の振込み詐欺ではないようです。
ただ、これ、個人的には、色々と勘繰りたくなります。
判決を取られても、
「執行だけは、執行だけは、勘弁して下さい。」と繰り返す担当者。
今後の対応の変化が、“開き直り”ではないことを期待するしかありません。
譲渡人
東京都新宿区西新宿八丁目15番1号
株式会社武富士
代表取締役 清川 昭
譲受人
有限会社エフエムシー
東京都港区新橋一丁目18番16号
取締役 舛井 正俊
この通知書、直接、ご自宅へ届くので注意が必要です!!
投稿者:
2010.08.10更新
写真、変えました(笑)
ほんと、どうでもいいことなのですが、
自己紹介の写真を・・・。
前々から、知人、友人、そしてご依頼者さんからも、
「季節感がないから、HPの写真、変えた方がいいですよぉ~」
なんて、ご親切にご忠告頂いておりました・・・(笑)
ただ、ボクは、写真写りが良くないと言われることが多く、
写真自体、あまり得意ではありません。
だから、ずっと、そのままだったんです。
でも、さすがにこの暑い中、カーディガン姿?も見苦しいと思い、
恥ずかしながら、スタッフさんに撮ってもらいました。
別にどうでもいいことですが、何だか新鮮な気分になりました!
「ん?顔が暑苦しい!?」
それは、ご勘弁下さい・・・(笑)
投稿者:
2010.08.06更新
ご紹介・・・。
毎日暑い日が続きますね・・・。
ボクは汗かっきなので、一度外出すると、着替えが大変です(笑)
さてさて、今回は、
仕事上の“ご紹介”について書いてみたいと思います・・・。
実は、前々から、
この内容でブログを書いてみたいと思っていたのですが、
先日、ある出来事があり、改めて、
“ご紹介をお受けする”ということに対して色々と考えさせられました。
というのも、先日、
ある方から、
ある事を通じて、
ある方をご紹介頂いたのです。
非常にまどろっこしい表現ですが、
関係者さんにご迷惑がかかってしまうと、
申し訳が立ちませんので、どうかお許しください。
そのご相談の内容は、債務整理のことでした。
今更かも知れませんが・・・、
債務整理は、誰がどう考えても、
とても、プライベートな問題であり、
とてもとても、デリケートな問題でもあります。
ただ単に、飲み友達を紹介するのとは、訳が違います。
そして、今回のご紹介者さんは、
そのことを、非常によくご理解なさっていて、色々と気を配って頂きました。
ご相談者さんに対しても、
そして、そのご相談をお受するボクに対してもです。
頂戴したお言葉の数々、
改めて、感謝の思いでお受けいたします。
ボクの事務所では、これまでも、
ボクの友人や知人からのご紹介
同業者さんからのご紹介
他士業さんからのご紹介
そして、過去、ボクの事務所で手続きを終えられた方からのご紹介 等
たくさんの方々から、ご紹介を頂き、
実際にお手伝いさせて頂いてきました。
その一方で、
こちらから、ご紹介させて頂くこともあります。
せっかく、ご相談頂いたものの、
ボクの専門分野ではなかったりすることもありますので、
その場合は、ボクの知り合いの専門家さんを、ご紹介させて頂きます。
そうなんです・・・。
“ご紹介”って、
したり、されたり、なんですよね。
ただ、ボクは、今回のように、ご紹介をして頂くにしても、
また、逆に、ご紹介をさせて頂くにしても、
そこには、『新たな責任が伴うことになる』と考えています。
ご紹介ではなく、直接、ご相談頂く場合、
ご相談者さんと、その相談を受ける側が当事者です。
ご相談を受ける側としては、それこそ直接的に、
ご相談者さんのことだけを考えることになります。
ただ、ご紹介の場合は、その当事者は3人になります。
ご紹介者(A)さん
ご相談者(B)さん
ご相談を受ける側(C)さん
ボクがご紹介を受け、ご相談を受けるCの立場だとしても、
ご相談者(B)さんと、ご相談を受ける側(C)との関係の前提として、
ご紹介者(A)さんと、ご相談者(B)さんとの関係があるということを、
考える必要があると思います。
当然ながら、ボクは、Cの立場として、
AさんとBさんの関係も大切しないといけません。
そうすることによって、
改めて、Aさんとボク(C)の信頼関係も強くなるのだと思います。
また、ボクがご紹介するAの立場だとすれば、
Bさんのために、いい加減なCを紹介するわけにはいきません。
ご紹介したCさんには、
Bさんに対してキチンとした対応をして頂かなければ、
ボク(A)と、Bさんの信頼関係は崩れてしまいます。
そして、ボク(A)とCの信頼関係は永遠に無くなります・・・。
ですので、ボク自身も、“ご紹介”したり、されたり、というのは、
簡単な話ではないと思っていて、いざとなると悩むことが多いです。
「紹介してもらって嬉しいです。
ありがとうございました!」
それだけで、済む話ではありません。
実は、今回のご紹介者さんも、非常に悩まれたそうです。
しかも、内容は、債務整理という非常にデリケートな問題。
「紹介して、よいものか・・・」と。
だからこそ、色々な気配りをして頂いたのだと思います。
ただ・・・、ボクが言うのも変かも知れませんが、
ひょっとすると、そのご紹介者さんは、
今でも、ご不安を感じてらっしゃるのでは?と思うのです。
「果たして、紹介して、良かったのだろうか・・・。」
でも、その答えは、ボクが出すしかありません。
あとは、ボクの問題です。
ボクを信頼して下さって、ご紹介を頂いたことに対する感謝の思い。
そして、ご紹介を受けたことで、発生した新たな責任。
それを果たすことでしか、
そのご紹介者さんのご不安は、安心には変わらないと思うのです。
すみません・・・、
当たり前な話を、ややこしくしていますかね・・・(笑)
ただ、ボク、やっぱり、
人と人との信頼関係って、とても大切だと思うんです。
ボクと誰か、という直接的な関係はもちろん大切です。
でも更に、ボクが関わっている間接的な関係も含めて、
大切にしていければいいなぁ~って思うんです。
得とか、損とかの問題でなく、
結局、いつかは、自分にはね返ってくるもんだと思うから・・・。
投稿者:
2010.07.18更新
相続登記・・・。
いまさらですが・・・
ボクは、司法書士です(笑)
弁護士さんや他の専門家さんもそうですが・・・。
司法書士も、事務所さんによって取扱う業務内容は異なります。
得手不得手もありますし、向き不向きもあります。
以前、
ボクがお世話になっていた事務所さんは、登記業務オンリーでしたし、
その後、お世話になった事務所さんは、債務整理オンリーでした。
ボク、このブログでは、債務整理に関する記事を多く書いていますが、
ボクの事務所では、ごく普通に?“登記”関係の業務も行っております。
マンションを買いました!
所有権移転登記
銀行から融資を受けました!
抵当権設定登記
会社を作りたい!
会社設立登記
会社の役員さんが増えました!
役員変更登記
等々・・・。
ボク、いつもいつもブログで書いているとおり、
債務整理って、とてつもなくデリケートな業務だと思っています。
不安で不安でたまらない方々から、必死の思いでご相談頂きますので、
ご相談を受ける立場としても、そのお気持ちを真剣に受け止め、
細心の注意を払いながら、対応させて頂く必要があると考えています。
時には、一緒に頭を抱え、一緒に涙することもあります。
そして、解決に向けて、一緒に頑張っていくのですから、
生半可な気持ちでは、債務整理業務はやっていけません。
と、ボクは思っています。
では、“登記”業務は?というと、
実は、細心の注意が必要になります(笑)
一口に“登記”と言っても、色々とありますが、
その中でも、よくご相談頂くのが、“相続登記”でしょうか。
お父さんや旦那さんが亡くなり、
そのお父さんや旦那さんが持っていた不動産の名義を、
相続人である子供さんや奥さんに変更するという手続きです。
もちろん、仕事としてご依頼頂くのですから、出来て当たり前です。
それで、報酬と称してお金を頂くのですから、
失敗出来ないのも当たり前です。
書類集めにしても、書類作成にしても、
そのために、細心の注意を払うことは当たり前です。
ただ、ボクが言いたいのは、やっぱり、気持ちの問題なんです。
債務整理が、とてつもなくデリケートな業務であれば、
相続登記も、やっぱり、とてもデリケートな業務なんだと思います。
どっちがどっちと言う訳ではなく・・・。
先日も、相続登記の件でご相談頂きました。
生前のお父様は、とても几帳面な方だったそうで、
色々な出来事を通して、お父様への思いを切々とお話し頂きました。
そして、「もう終わったことですが・・・」とおっしゃりながらも、
長きに渡る介護の厳しさ、ご自身の生活との兼ね合い、葛藤、
その他のご家族との関係性等々、色々なご苦労もお話し頂きました。
正直、ボクには、そのご苦労は計り知れません。
分かったようなことを軽々しく口にすることも出来ません。
でも、とても、とても、貴重な時間でした。
そして、少しでも安心して手続きをして頂きたいなぁと思いました。
債務整理も相続登記も、ボクら司法書士には、
出来て当たり前の手続きかも知れません。
ただ、そこには、様々なご相談者さんの様々な思いが、
たくさん詰まっているんだと思います。
初めての手続き、ただでさえ不安な手続き、
せめて、少しでも、安心しながら進めることが出来れば・・・。
誰がやっても、結果は同じだとしても・・・。
投稿者:
2010.07.13更新
後悔・・・。
さんから、素敵なコメントを頂きました・・・。
こんにちは(^-^)/
記事を拝見していて、切なさいっぱいになりました。
その時にしかできないことってありますね。
今はもう同じようにできないことって。
でも、ということは今この瞬間にしかできないことがあるわけで、今を大切にしなければいけないと感じました。
人生って鍵のようだと思いませんか?
鍵のデコボコを少しずつ形作っているかのような・・・そして、その瞬間瞬間にしか開かないドアがあるように思います。
素敵なお話ありがとうございました。
この場を借りて、お礼を申し上げるとともに、
頂いたコメントを読みながら、思い出さずにはいられない、
ボク自身の“後悔”について書いてみたいと思います。
なので、すみませんが、
今回も、完全に個人的な内容です。
昨日、書いたとおり、
ボクは、「つかこうへい」に憧れ続け、
「つかさん」、「つかさん」と言い続けながら、
結果的には、10年近く芝居をしました。
何度も受け続け、何度も落ち続けたオーディションですが、
一度だけ、大分県で受けたことがあります。
「つかさん」が大分で“つかこうへい劇団”を立ち上げる、
そのためのオーディションでした。
当時から、北区(東京)には、“つかこうへい劇団”がありましたので、
その大分バージョンということです。
芸術と行政のコラボ・・・。
文化振興の一環・・・。
色々な肩書はありましたが、
ボクにとっては、そんなのどうでもいい話でした(笑)
何でもいいんです。
どこでもいいんです。
とにかく、「つかさん」の芝居に出られるんなら・・・。
当時、ボクは、東京に住んでいましたので、
その情報を基に、夜行バスでそのオーディションを受けに行くことにしました。
正確には、夜行バスで行けたのは、博多ぐらいだったと思います。
それから、電車を乗り継いで・・・。
ただ、タイミング悪く、
実は、その時、日本列島には台風が来ていました。
当日の夜行バスのアナウンスでも
「台風の影響で、到着の予定時刻は大幅に遅れます。」とのことでした。
「ヤバイ、間に合わないかも知れない・・・。」
「金さえあれば、明日の朝一番で新幹線で行けるのになぁ~」
なんて考えもしましたが、無いものは、どこを探しても、無いのです。
走行中も、何度も、運転手さんに確認しました。
「今、どのくらい遅れてます?」
「どうしても、電車の乗り継ぎ時間には、間に合いたいんです。」って。
さぞかしウザかったことでしょう・・・。
でも、聞かずにはいられませんでした。
結果、バスの到着時刻は遅れたものの、
幸運なことに、オーディションの開催時刻には間に合いました。
無事、オーディションは受けられました。
そして、
無事、オーディションは終わりました。
が、結果は・・・、ダメでした。
当日、会場に来ていたらしい、
「つかさん」に会うことすら出来ないまま・・・。
ボクは、途方に暮れながら、
オーディション会場の出口で、関係者が出てくるのを待ちました。
「なんで、ボクでは、ダメなんですか!?」
「ボクの何が足りないのですか!?」
それを、直接確かめたかったのです。
待ち続けて、1、2時間経った頃でしょうか。
会場から、あの「つかこうへい」が出て来ました。
そう、あの、あの、「つかこうへい」本人が出て来たのです。
ボクは、動揺しながら、必死で考えました。
何を、どう、聞けばいいのか?
そして、何を伝えたいのか?
心臓をバクバクさせながら、必死で考えました。
ただ、一方で・・・、
オーディションを受けたのであれば、
オーディションの結果を受け入れるしかない。
そこで、既に判断は下されている。
例え、合否に明確な基準が無くとも、
オーディションとは、そもそも、そういうもの。
不合格ということは、ある意味、全てが足りなかったんだ。
なのに、今更、何を聞くことがあるのか・・・。
そんな未練がましい男は最低だ!!
そう・・・、
結局、ボクは、何も出来なかったんです・・・。
ただ、ただ、ボクの前を歩いて通り過ぎて行く、あの「つかこうへい」を、
外した目線で、追いかけることしか出来ませんでした。
何ひとつ、聞けませんでした・・・。
何ひとつ、伝えることは出来ませんでした・・・。
「つかこうへい」が通り過ぎた後も、
「走って行けば、間に合う!」
「まだ、そう遠くないはず、今なら間に合うかも知れない・・・」
それこそ未練がましく、考え続けましたが、
結局、ボクの体は動きませんでした。
その後、その場から、どうやって帰ったのかは憶えてません。
思い返しても、思い出せません。
「あの時、あぁすれば、よかった・・・。」
あの時、あの瞬間から、同じことを、何度も、何度も、考えました。
その度に、ボクは、情けない思いでいっぱいになりました。
「なんで、土下座してでも、お願いしなかったのか・・・。」
「なんで、胸倉を掴んででも、お願いしなかったのか・・・。」
今でも考え、今でも情けなくなります。
あの瞬間、何かの行動をとったことろで、
例え、土下座なんかしたって、
その後のボクの芝居人生は、何も変わらなかったのかも知れません。
ただ、「何かをしていれば」
「何かを聞いていれば」、「何かを伝えていれば」
何ひとつ、行動を起こすことが出来なかった自分を、
これだけ情けなく感じることは、なかったのかも・・・
と思えてなりません。
ボクの憧れ続けた、あの「つかこうへい」は死にました。
でも、ボクの後悔は、これからも、決して消えることはないのだと思います。
mi-yoshiさんがおっしゃるように、
人生が鍵のようだとすれば、
明日への扉を開いていくための努力と勇気、
つまりは、その瞬間、瞬間を大切にしながら、
ベストを尽くしていくしかないのだと思います。
「あの時、あぁしておけば・・・。」
大きな、大きな、悔いを残さないためにも・・・。
投稿者:
2010.07.12更新
終止符・・・。
すみません。
今回は、完全に個人的な内容です・・・。
ボクは、朝起きると、とりあえずテレビをつけるのですが・・・。
昨日は、参議院の選挙もありましたし、
ワールドカップの決勝もありました。
相撲界や歌舞伎界(海老蔵さん)でも、
色々なニュースがあったようです。
ただ・・・・、
その中でも、特に衝撃的だったのが、
「つかこうへい死去」のニュースでした。
御年62歳。
みなさん、ご存知でしょうか?
「つかこうへい」さん。
そうそう、蒲田行進曲の原作家です。
以前、ブログでも触れましたが、
ボクは、大学在学中のときに学生演劇を始めました。
ただ、それ自体に、特に理由はありませんでした。
退屈な学生生活に嫌気がさして、
深くも考えず、演劇部のドアを叩きました。
「すいません、役者になりたいんですけどぉ・・・。」
当時の演劇部の部長さんは、ビックリしてました。
なんせ田舎の大学です。
そんな奴は、珍しかったんだと思います。
それまで、芝居や舞台なんて観たことはありませんでした。
正直、映画やドラマにも、そんなに興味はありませんでした。
今考えると、「突然、よくあんなアホなとこが言えたなぁ~」って思います。
と同時に、「相当、せっぱ詰まってたんだなぁ~」って思います(笑)
ただ、何でも良かったんです。
刺激が欲しかっただけなんです。
うっぷんを晴らしたかっただけなんです。
そんなことですから、始めてからも、大した目標もありませんでした。
「発声練習なんてクダラナイなぁ~」なんて思ったこともありました。
全てにおいて、完全にナメてました。
先輩から怒られることもありました。
ところがある時、当時のサークルOBから、
「つかこうへい」の存在を知りました。
当時、ボクが、「つかこうへい」に関して知っていることは、
映画の『蒲田行進曲』くらいでしたので、
その映画も、元々は有名な舞台作品だったことは知りませんでした。
「つかこうへい」
その存在で、ボクの人生は大きく変わりました。
「つかさん」の芝居には、ボクの望むもの、全てがありました・・・。
他人にとっては、“どうでもいい”ことだとしても、
自分にとって“大切なこと”であるならば、
“何事にも代え難い事”であるならば、
例え、世界を敵に回しても闘うことの必要性、
</stron g>
そして、その素晴らしさ・・・。
在学中は、幾つかの「つかこうへい作品」を演らせてもらいました。
その後、ボクは、芝居をするために上京したのですが、
その目的は、「つかさん」の劇団に入るため!でした。
いつか、いつか、「つかさん」の芝居に出てみたい!!
「つかさん」を知ってから、
ボクは、いつも、そのことを考えていました。
そのために頑張っていました。
「つかさん」の本は、ありったけ読みました。
「つかさん」の舞台は、可能な限り観に行きました。
「つかさん」の劇団の振付師のダンスレッスンにも通いました。
そして、もちろん、
「つかさん」の劇団のオーディションも何度も受けました。
が、何度も泣きました。
どうしても、入れてもらうことが出来ず、
ボクは、他の劇団で芝居をしていましたが、
それでも、いつも、いつも、「つかこうへい」でした。
他の劇団員からも、よく言われてました。
「お前、ほんと、「つかさん」好きだよねぇ~」って。
でも・・・、
どんなに強く思っても、どんなに頑張っても、
どうしても、どうしても、叶えられませんでした。
この仕事を始めてからも、
古くからの知人から、たまに言われます。
「もう、芝居はやんないの?」
「あれだけ入れ込んでたのに、もったいないじゃん」って。
ただ、ボク自身は、
仕事しながら、芝居をすることが想像出来ません。
仕事の合間に時間を見つけて、芝居の稽古をする・・・。
考えられません。
大袈裟な言い方かも知れませんが、
ボクにとって、芝居は、“聖域”なんです。
中途半端な状況でやるものではないんです。
全てを賭けないとダメなんです。
そんなの、本気で頑張っている人に失礼なんです。
もちろん、今のボクのご依頼者にとっても、失礼です。
でも、だからこそ、だからこそ、今のボクは、
今の仕事に全てを賭けることが出来るんだと思っています。
でも、心の底にはありましたよ。
今後、ボクが、この仕事を辞めたら、
また芝居のために、自分の全てを賭けられる時が来るかも知れないって・・・。
また、「つかさん」、「つかさん」って、
ガムシャラになれる日が来るかも知れないって・・・。
だって、
今でも、夢に出て来ますもん・・・。
今でも、セリフ、憶えてますもん・・・。
ただ、今朝のニュースを見て、
それさえも・・・。
どう転んでも、どうひっくり返っても、
叶わなくなってしまいました。
やり尽くした思い
未練がましい思い
ただただ、
とても大きなものが終わったような気がしてなりません・・・。
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