2010.03.24更新
真面目な借金・・・。
先日、すべての手続きを終えたAさんがご来所されました。
最初にご相談いただいた時には、複数の業者から、かなりのお借入れ額でした。
「サラ金とは、長い付き合いをしてきました。
自分がキツイときには世話になったので、ありがたくも感じていたのですが、
最近になって、これ以上は貸せない!と言われました・・・。」
恐らく、総量規制対策による出金停止でした・・・。
「これまで一生懸命、返済も遅れずやってきたのに、
貸してくれないのでは、この先、返済を続けていくのは出来ません・・・。」
幸いながら、Aさんの場合は、業者との取引期間も長かったため、
任意整理の結果、すべての業者が過払い状態でした。
そして、先日、既に完済されていた業者からの回収分を 含め、
すべての手続きが終了しました。
ボクの事務所では、最初のご依頼の時はもちろんで すが、
手続き終了後も、ご依頼者の方の都合がつく限り、
出来るだけご来所していただくようにしています。
こ れは、ボクのワガママでもあります・・・。
もちろん、恩着 せがましいとこを言うつもりはありません(笑)。
ただ、手続き中の複雑な心境を、改めてお聞かせ いただくことにより、
他のご依頼者の方々のために、参考に させていただければとの思いからです。
Aさんには、これまで、何度もご来所していただいておりま したが、
手続き終了後の来所も、快く了解していただきまし た。
お預かりしていた契約書等の書類をお返し、
「長い時間が掛かりましたが、ようやく、ようやく、終わりましたね。
本当にお疲れ様でした(笑)。」
するとA さんは、これまで、あまり口にされなかった、
借入れのキッ カケをお話しされました。
「実はね・・・、かっ こ悪いからあまり言いたくなったんだけど、
こんなに借金が 増えたのは、この業者(CFJ)への返済のためなんですよ・・・。」
「ある時、仕事の都合で給料 日が、数日だけ遅れちゃったんです。
で、丁度、返済日に間 に合いそうになかったから、
業者に電話して、少しだけ遅れ ても大丈夫かって聞いたんです。」
「そしたら、『一日たりとも遅れは許さな い!』って言われて・・・。
で、仕方な く、他から借りて返済に回したんです。
それからは、高利な 利息で苦しみました・・・。
でも、借りたのは、自分の責任 だから、必死で頑張ったんですが、
ホント、情けないですよ ね・・・(苦笑)。」
お借入の理由、キッカケは、人それぞれです。
もちろん、 無駄遣いや浪費でのお借入の方も、たくさんいらっしゃいます。
ただ、『借金は、 悪いことでも、恥ずかしいことではない!』
ボクは、本気でそう思ってます。
真面目な方、一生懸命な方、
そして、今までは、そうではなかった方も、
こ れからの人生を、真剣にお考えなのであれば、
解決していく方法も、真剣にお考えいただければと思います。
弁護士さんや司法書士って、
探せば、意外とたくさんいますからね(笑)。
投稿者:
2010.03.18更新
『許せませんねっ!!』
業者の対応が様々であれば、裁判官も様々・・・。
先日のライフとの第2回目の裁判期日、珍しく被告の担当者が出席してきました。
ですが・・・。
例によって、司法委員を交えて、和解の交渉をするものの、
「過払い元金以上は、1円たりとも払えません!」
とのことで、和解交渉は決裂・・・。
司法委員の方も、「元金での和解は、どうしても無理なんですか?」
なんて、残念そうではありました が、
どうしても無理なので、仕方がありません。
以前のブログでも書きましたが、
ボク自身も、和 解自体は、とても良い解決方法のひとつだと考えています。
何かの揉め事が発生した時、
両者のオトシドコロ(妥協 点)を探ることによって、
早期の解決が期待できますし、また、任意での履行(支払)も期待できます。
ただ、要求 だけを突き付けて、これで和解しろというのでは、
そもそも、和解とは言えません。
ですので、被告担当者と司法委 員の方には、
「大変申し訳ございませんが、
この件につきましては、ご本人様の意思が固いこともあり、
こ の内容では、和解するわけにはいきません。」
と申し上げました。
で、法廷に戻り、
まず は、司法委員の方が、裁判官へ別室での話の内容をご報告
すると・・・
裁判官
「今ねぇ~、業者さんはどこも厳しいんですよっ。
あなただって、そのくらい分かっているでしょう!」
「元金は払うって言ってるのに、それでも不服なんですか?」
「裁判所だって、同様の事件をたくさ ん抱えてて、忙しいんですよ!」
と、関係ないことまで、立て続けにおっしゃいました。
ボク
「はい、業者さんが厳しいことは、私も十分存知上げております。
ただ、この件については、先程、別室でも申し上げたと おり、
ご本人の意思がとても固いのです。
ですので、元金のみの和解でご本人に納得してもらうことはできません。
し かも、この件に関しては、特に争点もございません。
お手数ですが、判決という形でお願いできませんでしょうか。」
裁 判官
「本人の意思って、
だったら、どの程度であれば和解が可能なのですか?」
ボク
「利 息全額です。
ただ、百円単位のカットのご了承は頂いております。」
裁判官
「はっ!? それは、無理です!!」
ボク
「はぁ・・・、無理と言われましても、和解も無理です。」
裁 判官
「わかりました。
だったら、次回の期日に原告本人を出頭させて ください!
裁判所(裁判官)が、説得しますから!!」
ボク
「はっ?ご本人を ですか!?
まぁ、そこまでおっしゃるんであれば、当然ご本人にお伺いしてみます。
ただ、もしご本人の日程があわない場 合、
次回期日では、どういったご判断をいただけるのでしょうか?」
裁判官
「そ れは、そのときに考えます!
私が妥当と考える利息分をつけて、和解に代わる決定を出すか、
場合によっては、判決というこ ともありますが・・・。」
その日の夜、
早速、ご本人様に連絡をとり、事の顛末をご報告しました。
ご本人様は、怒りの言葉を口にされました。
「裁判官ってそんなこと を言うんですかぁ!?」
「許せませんねっ!!」
そ の怒り、ボクも、当然だと思います!
投稿者:
2010.03.09更新
『理不尽』はどっち?
今日は、朝一番で、会社の設立登記の打ち合わせのため、
お客さんのご自宅にお伺いし、その後、同行した税理士さんと軽い昼食。
事務所へ帰る途中に、業者からの返金用通帳を記帳したところ、
アコムさんからの入金が・・・。
あれっ・・・?
んっ、アコムさん?
本日の入金予定は、ないはず・・・。しかも、近日中の入金予定もないよなぁ・・・。
と思いを巡らせながら事務所に帰り着き、早速、確認すると・・・。
なんと、今月末の返金予定分でした!これは早い!!
以前も、アコムさんからは、予定より早めに返金していただいたことはありましたが、
さすがに3週間以上も早いのは初めて!!
早速、ご依頼者の方に連絡を取り、その喜びを分かち合いました(笑)!
ご本人へのお振込みも、ギリギリ当日扱いの午後3時に間に合ったので、
ホッ・・・。
今更言うまでもなく、最近の債務整理事情は、とても、厳しいです・・・。
過払い金の回収も、将来の返済計画の交渉も、
以前と比べると、とても、とても、厳しいです・・・。
最近では、中立公正の立場であるはずの裁判官でさえ、
業者の厳しさを訴えかけてく方がいらっしゃいます。
「あなただって、業者が厳しいことは分かっているでしょう!」
「業者さんもわざわざ出廷してきて、
過払い元本は返金するって言ってるのに、それでも不服なんですか!」
と・・・。
「安易な和解は組めません。」
これのどこが、間違っているのか・・・?
思わず法廷でキレそうになりました。
ボクは、以前も、司法委員の方と揉めたことがあります。
無理やり和解を成立させようとする、そのご意向に沿わなかったため、
捨てゼリフにように言われました。
「あぁ~、全然話にならない!
お宅の事務所は、いつもそんなことばかりやってるんですか!
いつも、そんなに聞く耳もたないんですか!!」
って・・・。
この時は、お互いキレちゃいましたが・・・(苦笑)。
でも、でも、
今日のアコムさんの件のように、
ご依頼者の方と一緒に喜ぶことが出来ると、心が洗われる思いがします。
ただ、ボク自身は、“喜び”というより、“安堵”って感じです・・・。
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