わたくし事

2010.09.09更新

富士山・・・。その4(五合目~山小屋編)

さぁ~て、山小屋目指して、張り切って登りましょう!!(笑)
 

 

「は~い!集合!!」

ガイドさんの一声で、ツアー参加者さんが全員集合しました。

その数、約40人!結構な数の集団です。

ガイドさん

「さぁ~て、

これから、とうとう富士山に登って行くわけですがぁ、

この中で、今回が初めての人って、どれ位いらっしゃいます?」

 

「は~い!」

みなさん、ほとんど初めての方でした(笑)


「ほっ・・・。」

安心した様子の母親。

 

もちろん、ボクも、

「ほっ・・・。」です(笑)


ボクだって、みなさんに迷惑だけは掛けたくないですもん!

 

 

で、改めて、全員で、準備体操&ストレッチ

 

ガイドさん

「は~い、みなさん、いいですかぁ~!?


それでは、これから、登って行きます。

もちろん、途中、休憩をしながら、ゆっくり登って行きますので、

初めての方も安心して下さい。

 

ただ、その前に、大きな声を出して、気合を入れましょう!!

私が、『頂上目指して頑張るぞぉ!!!』と大声を出しますので、

みなさんは、もっと、もっと大きな声で、『エイエイオ~!!!』

 

と続いて下さい!!!」


「おぉ~、なんか懐かしい感じぃ~(笑)」

なんて考えながら、みんなで、渾身の「エイエイオ~!!!」

 

みなさん、気合いは十分です!!

不安と期待に、自然とテンションも上がります(笑)

ガイドさん

「それでは、列になって登って行きますので、横2列に並んで下さい。

で、もし、体力に自身の無い方は、前の方に並んで下さいねぇ。」


ボク
「おいおい、母ちゃん、前の方がいいんじゃないの?」

 

母親
「そうよねぇ・・・。」

 

といいながら、ボクも一緒に前の方へ・・・。

ボクだって、自信はありません(笑)


そんなこんなで、いよいよ、始まった富士登山ですが、

いきなり山登りって、感じではありませんでした。

 

最初は、平坦な道が続きます。

しかも、本当に、ゆっくり、ゆっくり登る(歩く)んです。

 

天候に恵まれたお陰で、景色も良く、

それが、気分転換にもなり、あまり疲れを感じませんでした。

 

そう、最初は・・・。

1時間位登った(歩いた)頃でしょうか、

ふと、母親が無口になっていることに気付きました。


ボクは、少しだけ、我に帰りました。

 

そう言えば、何となく、空気が薄い気がします。

お気に入りの背中のザックも、やけに重く感じ始めました。

「んん?これが何時間も続くの?
結構、辛いかも・・・。」

 

ボク

「母さん、大丈夫?」

 

母親

「うん、大丈夫・・・。」

 

ただ、途中の休憩は、程良くありました。

さすがは、ガイドさん、経験豊富なのでしょう。

 

全体のペースを見ながら、

要所要所に約10分程度の休憩を入れてくれます。

 

休憩する度、登ってきた道を振り返り、

「結構、登ったよねぇ~」なんて余裕もありました。

 

平坦な道から始まり、木々の中を通る道の先には、

 

長く続くジャリ道、そして、岩場の道、

 

とにかく、歩き続け、登り続けました。

 

途中、富士山のてっぺんは見えません。

 

だから、ただただ、歩くしかありません。

ただただ、列に並んで、前の人について歩くしかないんです。

 

ボクは、歩きながら、

「目標が、見えないのは辛いことだなぁ」なんて考えてました。

「見えれば、『あそこまで頑張ろう!』って思えるのに」って・・・。

でも、全体的には、順調だったのでしょうか?

予定通り、夕方前の5時位には、山小屋の『東洋館』に着きました。

 

ただ、正直なところ、ボク的には、まだまだ余力があり、

なんか中途半端な感じを受けました。

 

若くて?元気な弟はもちろん、それは母親も一緒でした。


これまで、口数も少なく、キツそうだった母親も、

山小屋に着くと、思いのほか元気でした。

 

母親

「出来れば、もう少し登ってから休みたいよねぇ・・・。」

 

ボク

「結構、余裕じゃ~ん(笑)」

 


ここ東洋館の名物夕食「ハンバーグ定食」を美味しく食べたあと、

母親は、バッグの中から、“絵ハガキ数枚”と、“ペン”を出してきました。

「ほら、これは、あんたの分。」


そうなんです。

富士山の頂上には、郵便局があるんです。

 

その日本一高い場所にある郵便局からハガキを出すと、

その郵便局の消印が押されたハガキが届くということで、

母親的には、その消印に意味があるそうなんです。

「へぇ~(笑)」

 

ただですね・・・、

この郵便局、普通の頂上ではなく、

富士山の噴火口のあっち側にあるんです。

 

要は、富士山の噴火口を一周する『お鉢巡り』をしないと、

辿り着けない場所にあるんです。

 

そうか、このために、『お鉢巡り』がしたかったのね・・・。

「ほら、あんたも書きんさい!」

母親に、勧められるがままに、

ボクも、自分の自宅へハガキを書きました(笑)

 

弟も、書いていました(笑)

 

母親も、自分の両親(ボクのじいちゃん、ばあちゃん)や友達へと、

結構な枚数のハガキを書いていました。

 

母親

「これを、明日、投函出来るように、頑張らんとね~。」

 

ボク

「そうねぇ~。

まだまだ先は長そうだからねぇ・・・。

まずは今夜、しっかり、休まんとね!!」

 


とか言いながら、

母親が用意してきた絵ハガキ

(もちろん?ガンガンに富士山の絵ハガキなんですが(笑))

を見ていると・・・。

「ん?」 なんだか違和感が。



「ん・・・? 何だろう?」



「あぁ~、そうかっ(笑)」

すべての絵ハガキに、切手が貼ってあるんです。

 

(もちろん、母親が自分で貼って、持って来ているのですが・・・)

その貼ってある切手、全部80円切手なんです。

「おいおい、母ちゃんさぁ~、

ハガキは、50円切手で足りるからぁ~(笑)」

母親
「あぁ~、そうよね。」

全く気にしてませんでした・・・(笑)

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

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