わたくし事

2009.06.06更新

『前向き』? 『後ろ向き』?

我々司法書士にとって、会社の設立登記は、
とてもヤリ甲斐のある仕事のひとつです!


何といっても、その会社さんの誕生に立ち会えるのですから、
それはそれは、とてもスペシャルなことなのです。

まだ、会社さんのカタチがハッキリと決まっていない初期段階から、
徐々にそのカタチが出来上がってくる、そのプロセスに、
関わり合うことができますので、完成したときの感慨もひとしおです。

場合によっては、商号(会社の名前)・本店(会社の住所)・役員構成(家族構成?)なども、
将来の社長さんと相談をしながら、一緒に決めさせていただくのですが、
みなさん、これからご自分で会社を持とう!という方ですので、
あらゆる面で『前向き』な方が多いです。

その方々とお話しをしていると、私自身も『前向き』になりますし、
と同時に、私のガンバル気も刺激されます。

なんとかして、少しでもよりよいサービスが提供できるよう勉強しなければと、
改めて気が引き締まる思いがします。



一方、債務整理業務
(借金問題)は、相談内容としては、重いものばかりです。

「返済が厳しい」、「借入れができなくなった」、「取り立ての電話が怖い」等

相談内容はとてもシビアですし、ご相談にいらっしゃった方と、
笑いながら話すことは、残念ながら稀です。

ただでさえ、さんざんお悩みになった末に、
やっとの思いでお電話いただき、やっとの思いでご相談いただきますので、
事務所にお越しになるご依頼者の方は、とても緊張されています。
それを受け、私も非常に緊張します。

中には、相談中に涙ぐむ方もいらっしゃいます。
正直、私も一緒に泣きたくなります。

ですので、債務整理は、ご依頼者の方にとっても、私にとっても、
ものすごく『後ろ向き』な作業のような気もします・・・。



ただ、これ、実は正反対なのです。

ですよね?

・「今の状況から、抜け出したい!」
・「生活を変えたい!」
・「人生を変えたい!」
・「どうにもならないかも知れないが、どうにかしたい!」

これって、非常に『前向き』な考え方ではないでしょうか?


そうなのです!

債務整理は、とてつもなく『前向き』な手続きなのです!


債務整理手続きの最も重要な目的である、ご依頼者さんの“生活の再建”

これに向かって、ご依頼者の方と一緒に解決方法を考えながら、
一緒にその一歩を踏み出していくことに対して、
私は、仕事のヤリ甲斐を超えた、強い責任感を感じています。

お困りのご依頼者の方を目の前にして、
適当な対応をする訳にはいかないのは、もちろん、
私は、ご依頼者に合った解決方法、
少しでも生活が楽になる方法を提供していきたいという気持ちに対しても、
絶対に嘘をつくことはできません。

私は、一人の司法書士にしか過ぎませんので、
残念ながら、それ以上、それ以外のことはできません。

金銭的に厳しい方へ、お金をお貸しすることはできません。

ご返済の立替えをすることもできません。

ただ、ご依頼者の方と一緒になって、
ご依頼者に合った解決方法を考えることはできます。

一緒に『前向き』な考えをして、
一緒に『前向き』な解決方法を探っていくことはできるのです。


私は、いつも、「決して諦めないでください」とお伝えしています。

私は“諦めること”こそが、最も『後ろ向き』な考え方だと思っています。
だからこそ、それだけは、どうかおやめ下さいとお伝えしたいのです。


誰でもいいんです。



信頼できる身近な誰かに相談してみてください。



知らなかった解決方法が、きっと見つかるはずです。

どうか、あなたも『前向き』な一歩を踏み出して下さい。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

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