2011.12.31更新
年越しは一緒に…。
今年も、残すところあと数時間ですね…。
ボクのブログを読んで頂いているみなさま、
改めまして、今年もたくさん大変お世話になりました。
更新ママナラない、ツタないブログで、本当に申し訳ございません。
でも、本当にありがとうございました。
ボクは、先程、今年最後のお風呂に入りました。
いつもよりちょっとだけ長めに入り、
いつもよりちょっとだけスッキリしました!!
身を清め、すっかり新年を迎えるモードに突入でっす(笑)
んで、さて、
これからの時間はというと…。
色々と考えた結果なのですが、新しい年を迎えるこの時間は、
ボクが、今年一番多くの時間をともにした場所で、過ごすことに決めました。
そう、事務所です~(笑)
まぁまぁ、家でゆっくり紅白歌合戦!もいいんですが、
今年だけは、なんとなく…。
いえ実ですね、ボクが今借りているこの事務所、
あとわずか(2ヶ月程度)で建て壊しが決まっているんです…。
そう、なんと!!
もうしばらくすると、お引越しをしないといけないんです。
開業以来、たくさんの時間をともにしてきたこの事務所…。
今年が最後の年越しなんです。
三年前のちょうどこの頃、
迷いに迷って決めたこの事務所、
ガラス張りのとても明るい感じで、
ナチュラルな~感じ(笑)、スペース的にもちょうど良く、
とても気に入っていたのですが…。
建て壊しのこと、
最初に、大家さんから聞いた時にはかなり凹みました…。
「もう、お先真っ暗~」なんても考えました…。
ひとくちで“引越し”といっても、
自宅を引越すのとはわけが違います…。
関係先への連絡、届け出とか、
住所が入った事務所の封筒や印鑑や看板や…。
どうすんの…。
でも、まぁ、仕方がありません。
移転先、まだ決まっていません。
さすがにこの時期なのでいくつかの候補場所はありまして、
今の事務所から非常に近くの場所にする予定なのですが、
イメージ通りの良い場所、なかなかナイです…。
ただ、今では、ようやく…、
そう、今頃になって、やっと…(苦笑)
『ピンチは、チャンスなり!!』と思えるようになりました(笑)
そう!!
ピンチの今だからこそ、逆の発想です!!
「そうか!?今が、飛躍の時なのかぁ??」
なんて…(笑)
まぁ、そんなこんなで、最後の年越しまでの数時間、
ボクは、事務所と“サシで”色んなことを振り返ることにしたんです。
今年の年越しそば、“どん兵衛”を持参です…(笑)
思い起こせば…。
この三年間、いつも一緒にいたね…。
本当に色々なことがあったね…。
ありがとう!!
事務所くん!!
色々とお世話になりました!!
最後までキレイに使うからね(笑)
お飾りを頂きましたぁ~!!
そうそう、このドアも、
ボクとスタッフくんとが手を青くしながら塗ったんです…(笑)
投稿者:
2011.12.30更新
“夢”はお金で買えるのか…??
この時期になると、ご依頼者さんの方々や、
関係者の皆さんから色々な頂き物を頂戴します。
お菓子、果物、お米、お漬物、ジュース、ビール…。
ありがたいことに、本当に色々なものを頂戴します。
そう、リポビタンDも・・・!!(笑)
「いつもお世話になっております…。」
「心ばかりの感謝の品ですが…。」
「その後、お元気ですか…。」
大変申し訳ありません…。
こちらこそ、ありがたい限りです。
心より、心より、ありがとうございます。
ところで、今日はというと、
ちょっと変わったものを頂きました!!
今日の午後、事務所宛てに、
債務整理をご依頼を頂いている依頼者さんから封筒が届いたのですが、
封を開けると、お手紙と一緒に、なんと…、
“年末ジャンボ宝くじ”が入っていたのです(笑)
ん?宝くじ!?
なんと、連番の宝くじが10枚入っていました。
同封のお手紙には、感謝のお言葉とともに、
「つかの間の夢を見て頂ければ幸いです」って…。
う~ん…。
ボクはこれまで一度も買ったことがないので、
明日の大晦日が、ちょっと楽しみなような気もしますが、
その代わりに、なんだか重い責任を感じるような気も…。
さてさて、どうなんでしょうかね…。
もちろん、結果は、ボクが責任をもって発表致します(笑)
で、その“宝くじ”というと、
ボクは、いまだにある出来ごと思い出します…。
あれは、とうの昔、ボクがまだ中学生くらいのことだったでしょうか…。
年末の宝くじを買い忘れたうちの母親に向かって、
いつものように、父親が熱~くなりながら怒っていました。
そう、確か、母親が買い忘れたことについて、
少しばかりの言い訳として、
「どうせ当たらんのに…」なんて言ったんでしょうね…。
「なにぃ~??
どうせ当たらんけぇ、もったいない??
なに言うとるんなら!!
ワシは“夢”を買えぇ言うとるんじゃ~!!」
不覚にも妙に納得したのを憶えています。
怒りゆえの説得力でしょうか…(笑)
ただ、少しばかり成長した息子として、
今なら、その夫婦ゲンカに割り入って、
オヤジに言ってやることが出来ると思います。
「おいおい、父さん…。
確かに、宝くじは買わんと、当たらん。
でも、“夢”はお金では買えんと思うでぇ。」
「でもまぁ、それはそれとしてもさ、
そんなに大切なもんなら、
自分で買いに行かんといけんわぁ」って(笑)
ただ、うちのオヤジ、今でも恐いんです…。
・・・なんで、そのかわりに…!?
「今年の年末年始は広島に帰れんで悪いね…。
でも、元気そうで何よりだわ。
父さんと母さんが元気だからこそ、
オレが今、仕事を頑張れてるんだと思う。
いつも心配してくれてありがとう。
オレ、本当にみんなから良くしてもらってるよ。」
投稿者:
2011.11.29更新
ちょっとだけ早い死…。
つい先日、親戚のお通夜に行ってきました。
遠縁の親戚でもあり、
これまでにお会いしたことは、ほんの数回、
前回お会いしたのも、恐らく10年以上も前。
その当時で50代半ば…。
ボクの中では、“仕事バリバリのおじさん”の印象でした…。
ですから、
「お久しぶりですね。
実は、“相続”のことで、一度、ご相談したいんですけど…」
と、その奥さんからお話しを伺ったときには、
てっきり、お知り合いの方の話かと…。
「えっ、えっ、おじさんが亡くなったんですか…??」
それはそれは、驚きました…。
実はこのおじさん、
ボクが約15年前、役者を目指して東京へ出て来たとき、
初めて、その関係でのお仕事を紹介してくださった方なんです。
上京後、しばらくしたとき、
ご自宅へ食事に招いて頂きました。
初めてお会いするおじさんは、とてもフランクな感じで、
「実は、ボクも学生の頃に芝居をしてたんだよ…。」
なんと、その奥さんも芝居をなさっていたとのことで、
ご夫婦揃って芝居好きでした。
おじさんは、その当時、広告関係の仕事に就かれていましたが、
「どんな芝居が好きなの?」
「あの役者さんはいいよね??」
色々な話を聞かせて頂きました。
ボクにとっては憧れである、
古き良き時代の芝居の話もして頂きました。
「大変だと思うよ。でも、頑張ってみなさい」
「キミなら上手く行よ!!」とか、
「そんな簡単な世界じゃないよ!!」とか、
「早めに見切りをつけた方がいいよ」、
そんなことは、ひと言もなく、
ただ、「頑張ってみなさい」って…。
その後、その方から、
ある有名な芝居の“裏方”の仕事をご紹介頂きました。
「勉強になるといいね」って。
もちろん、
ひとりの役者として舞台に立つことは出来ませんでした。
しかし、それが、上京後のボクにとって全ての始まりでした。
「絶対に、これで“メシ”を食ってやる!!」
何も知らない、何も分かっていない、
ただの世間知らずな、小生意気な若造だったと思います。
にもかかわらず、非常に貴重な機会を与えて頂きました。
あれから、約15年…。
色々なことがありました。
そう、本当に色々なことがあり、
ただの役者さんにすらなれなかったボクは、
ただの司法書士として、今、この仕事をしています。
でも、まさか、このボクが、
その方の、そのおじさんの相続に関係し、
司法書士として仕事をすることになるなんて…。
たったの66歳…。
久々に見た笑顔が『遺影』だなんて…・。
「何なんだよ!人生って??」ってやっぱり思いますよ。
でも、何か違うんです。
単に悲しいとか、単に淋しいとかと、ちょっと違うんです。
「そうだったよなぁ。
あれから、芝居、止めちゃったんだよな。
残念だったな…。
でも、いいじゃないか。
今の仕事、一生懸命頑張りなさいよ」
そんなこと、言ってもらえるんじゃないかと…。
「今は今で色々あるんだろう。
そりゃぁそうだよ。
ボクだって、今まで色々あったもん。
でも、頑張ってみなさい」
そんな風に、今でも言ってもらえる気がして…。
でも、
お通夜のとき、
おじさんの奥さんが、悲しみの笑みでこうおっしゃっていました。
「自分の好きなことをして死ねるのは幸せなこと。
だから、きっと本人も納得していると思うよ。
病気になっても、最後までお酒、止めなかったもん…。
でもね…、ちょっと、
ちょっとだけ、早いかな…」
そうだね…。
「おじさん、応援ありがとうございました。
その節は、本当にお世話になりました。
でもね…、奥さんが言うとおり、
やっぱ、ちょっと、早いと思う…。」
投稿者:
2011.09.22更新
今、ここにいる自分…。
さて、さて、大きな台風が過ぎ去った本日は、
朝からとってもいい天気~!!
と、思いきや、夕方になって雨が…。
なかなか天気予報どおりにはいかないご様子で…(笑)
ただ、今日が終われば、またまた連休!!
なんて方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか…。
先程、仲良くさせて頂いている社会保険労務士さん
(マイスター社労士さん!)のブログを拝見していると、
『あ、明日からまた連休か・・・。
自営業には関係ないけど(笑)』
と記事にされていました…(笑)
うぅぅ、確かに…。
ボク自身も、連休というと、
「ゆっくり事務所で仕事が出来る~」と考えてしまいますし、
実際、午前中から事務所にいることが多いです。
ただ、そのこと自体は、とっても喜ばしいことだと思っていますので、
このスタイルは、この先もあんまり変わらないような気がしています。
ただ、もし、もしも、
この先、仕事の依頼が無くなって、
やる仕事がない…。
事務所に来る必要がない…。
なんてことに、なったとしたら…。
土日祝日??
多分、どこかでアルバイトをしていると思います…(笑)
ところで。
その連休初日の明日は、というと…、
我らが“板橋区”と、我らが“司法書士の板橋支部”との共催で、
「無料法律相談会」を行います!!
板橋区の司法書士有志16名が、
板橋区にお住まいの方、板橋区にお勤めの方のご相談を承ります。
ボク自身は、一昨年、昨年に続き3回目なのですが、
もちろん、今年も元気に(笑)参加させて頂きます。
出来るだけたくさんのご相談をお受けするため、
相談時間に制限はございますが、ご相談者さんの方々にとって、
よい解決方法のご提案が出来ればと思っております。
また、ご相談者さんの“お悩み”や“ご不安”が、
少しでも、少しでも、軽くなるようなお話が出来ればと思っております。
で、ボク、
この無料法律相談会のポスターを、
自分の事務所のドアに貼りながら、
(ニコちゃん磁石を1個ずつ付けながら…)
ふと、思ったんです。
「相談を受ける立場にいるんだなぁ、自分…」って。
「いつからこんなことになったのかなぁ~」って。
「大したこと出来んのに…
感謝されて申し訳ないなぁ
感謝されてありがたいなぁ
感謝されて嬉しいなぁ」って。
「今、自分…、
確かに“ここ”にいるんだなぁ~」って。
投稿者:
2011.08.28更新
富士山、ちょっと休憩・・・(笑)
先日、富士山のブログを書いたところ…
ある友人より、連絡がありました。
「あんさぁ…。
この前のブログ読んで、連絡してみたんだけどさぁ」
「おぉぉ~!!ど~したの?」
「いや、実はさ、
来週の末、会社の人達と一緒に、
富士山に登ることになっちゃってさぁ…」
「ほぇ~!?
そりゃぁ良かったじゃん!?
あっ、でも、かなり嫌そ~ね…?」
「うん。ホントっ、嫌なんだわ…」
「でも、お付き合いだから、行かんとね…??」
「そう…。断れん…(苦笑)
なぁ、何が一番辛かった?」
「まぁ、登るにつれて酸素が薄くなっていくのは感じたし、
寒さとか雨とか疲れとか…。
まぁ、辛いことは色々とあったけど(笑)」
「やっぱそうだよなぁ…」
「途中、山小屋には泊まる?」
「山小屋?
うん。その予定みたいだけど」
「実は、山小屋も辛かったよ…(笑)」
「はっ?山小屋がぁぁ??
何でぇ??」
「まぁ、それは、行ってのお楽しみ(笑)
ただ、辛いことばかりじゃないと思うよ。
辛いなら辛いで、それがいい経験になると思うし。
なんたって、相手は、日本一の富士山じゃしね(笑)」
と聞かされても、もちろん納得はしていませんでしたが…。
その友人、仮病とかで逃避していなければ、
ちょうど今頃、登っているはずです(笑)
東京では、先程、かなりの量の雨が降りました。
大丈夫かなぁ…。
雨に降られると、ホント、辛いんだよなぁ…。
そして…
“驚きのあまり、笑えてしまう、辛~い山小屋”…。
「何がそんなに辛いのか…??」
ボクらが泊まった山小屋の画像です…。
残念ながら、ボクは、この状況で爆睡できるほど、
タフボーイではありません…(笑)
いやぁ~、過酷でした…。
でも、なんだか凄すぎて、笑えません??(笑)
投稿者:
2011.08.16更新
富士山、その後(6)らしいです・・・(笑)
お盆ですね。
お休みの方が多いせいか、
うちの事務所がある商店街も、
人の行き来がゆったりしているような気がします。
お陰で、ボク自身も、少しだけゆるやかな時間の流れの中で、
仕事ができているような気がしていまして…。
ありがたや、ありがたや…。
さてさて、今日は久々の久々、
富士山のことについて書いてみたいと思います(笑)
そう、実は先日のこと、
今年のお盆のスケジュールを確認していたところ、
去年のお盆には、ちょうど富士山に登っていたことを思い出したんです。
そう、母親と弟(三男坊)達とで…。
しかも…、
考えると、3年前の富士登山も、ちょうどお盆の時期でした…。
まぁ、はるばる広島から、富士山に会いに来るわけですから、
どうしても、お休みの調整がつきやすい時期になるんです。
一緒に連れられて行く?ボクとしても、その方が、
ありがたや…(笑)
ということもあり、「お盆といえば、富士山!!」
少なくとも、広島組の母親と三男坊はそんなイメージのはず??(笑)
で、そう、その続き…。
ただ、前回までのあらすじを書いちゃうと、
それだけで、またいつもの長文になってしまいますので…(笑)
http://ameblo.jp/office-konishi/entry-10672622579.html
…早いもので、
前回は、山小屋まで行ってましたぁ~!!
(全然、早くない…(笑))
その山小屋では散々な思いをしましたが、
それこそ、母親の名言のとおり?
「文句言うても、しょうがないけぇねぇ~」
ただ、熟睡できていれば別なんでしょうが、
休んだことによって、逆に下がってしまったモチベーション。
しかも、真っ暗。
なのに、大混雑。
なんなんだ、この状況は…。
さて、ここまで、ボクは、
上はポロシャツ、下は短パンで登ってきました。
短パンの下には、スパッツをインナーとして履いていましたが、
夜になり、気温が下がったせいなのか、
モチベーションが下がってしまったせいなのか…、
山小屋を出ると、急激な寒さを感じました。
さすがは海抜約3000m(約7合目半)です。
ボクは、とりあえず、ウィンドブレーカーを着ました。
顔色の冴えない三男坊は、すでにフリースを着こんでます。
そして、母、弟、ボクの、それぞれの頭には新品のヘッドライト~!!
そう、真夜中のスタート、ここからが本番です!!
と、ガイドさんの集合の声が!!
「は~い!!
みなさんいいですかぁ~!!
眠れた方も、あんまり眠れなかった方も、
いらっしゃると思いますが、これから山頂を目指します。
もちろん休憩を取りながら登って行きますが、
“ご来光”の時間にも合わせないといけません。
あと、ここから一気に空気が薄くなっていきますので、
絶対に無理はしないでくださいね!!
無理だと思ったら、勇気をもって下山してください。
無理すると、どんどん苦しくなりますから!!」
ここまで来て、“下山”って…。
その言葉にビビって、顔を見合わせるボク達…。
すでに「寒い、寒い」と繰り返す、真っ青顔の三男坊…。
そして、その横には、
どこか、あっけらかんとした様子の母親…(苦笑)
ボク
「大丈夫?」
母親
「何が?」
(いやいや…。「何が??」って…。
この人、意外と肝が据わっとるなぁ…。)
ただ、体力勝負の未知の世界、
やはりナメてはいけません。
再出発から約1時間…。
母親の様子が明らかに変化してきました…。
いまだ“山頂”は見えないというのに…。
投稿者:
2011.07.22更新
“牛乳”と”リポD” そして”高尾山”…。
ボクが、牛乳配達していたころ、
配達先に、一人暮らしのおばあちゃんがいました…。
都内の古い都営アパートに住むおばあちゃんで、
その地域への配達は、週3回、火・木・土曜日の一日おき。
小さなビンの牛乳(200ml)を、毎日1本ずつ飲めるよう、
配達のたび、2本ずつ(土曜日だけ3本)届けていました。
ある日の早朝、
そのおばあちゃんの家へ牛乳の配達に行った時のこと…。
いつものとおり、
ドアの横に置かれた牛乳受け(プラスチックの箱)から
空ビンを回収し、新しい牛乳を入れようとしたところ、
突然、目の前のドアが開きました。
で、中から、ちっちゃなおばあちゃんが出てきました。
おばあちゃんと会うのは、その時が初めてでした。
「おはようございます。
いつも早くからご苦労様ねぇ~。早起き、大変でしょう?」
「いえいえ、慣れましたから…(笑)」
「これ、リポビタン、良かったらどうぞ。」
よく冷えた“リポビタンD”を1本頂きました。
牛乳を配達して、“リポD”をもらうなんて、
飲み物の物々交換のようで、なんか変な感じ~
っと思ったこと、今でも覚えています。
それからというもの、
ボクが、牛乳ビンを抱えてそのおばあちゃん家の前に着くと、
いつもタイミング良く、ドアが開きました(笑)
“リポD”は、その後、みかんになったり、お菓子になったり、
パンになったり、ピザになったり、ケーキになったりしました。
配達時間に余裕がある時は、
おばあちゃんのお家に上がって、コーヒーを頂いたりもしました。
ただ、なんせ配達中です(笑)
あまりゆっくりしている時間はありません。
でも、いつしか、そのおばあちゃんへの配達は、一番最後、
他のお客さんへの配達を全部終わらせてから、最後の1件として、
向かうようになりました。
そうしたら、少しでも、ゆっくり話ができるから。
結局、
それから、リポDは、“朝ご飯”に変わりました。
火・木・土の配達のたび、
最後の配達先の、そのおばあちゃんの家で、
毎回、朝ご飯を頂いていました。
約2年、ずっとです。
おばあちゃんとは、色々な話をしました。
ご主人を早くに亡くされたこと。
都内に住む一人息子さんが、かなかな家に寄りつかないこと。
来ても、すぐに帰っちゃうこと。
でも、それは、息子さんが結婚したことによって、
仕方がないことだって考えていること。
その息子さんの奥さんが活発なこと、
お孫さんの一人は海外にいて、一人が専門学校に合格したこと。
病弱な妹さんのこと、なかなか結婚しない太った姪っ子さんのこと。
氷川きよしのファンクラブに入っていること。
氷川きよしのコンサートに行ったこと。
でも、恥ずかしくて近所の人には言えないこと。
高尾山が好きで、年に何回かお参りに行くこと。
あらゆる話を聞かせてくれました。
ボク、間違いなく、自分のおばあちゃんでさえ、
そんなにたくさんの話しをしたことはありません。
ある日、
ボクが、司法書士の受験勉強を始めたことを伝えました。
「ごめんね。
配達が終わったら、勉強せんといけんから、
あんまりゆっくり出来なくなっちゃった…。」
それからというもの、 朝ご飯は、“お弁当”に変わりました。
「朝ご飯を食べる時間がないんだったら、
勉強の途中に食べればいいじゃない。」
そのおばあちゃんは、いつもいつも待っていてくれました。
「早起き大変でしょう…。」
「暑くて大変でしょう…。」
「寒くて大変でしょう…。」
雨の日には、玄関先にタオルが用意してありました。
暑い日には、冷たいお茶が用意してありました。
寒い日には、朝早くから、部屋を温かくして待っていてくれました。
ボクのことを、
「おにいちゃん、おにいちゃん」と呼んで、
いつもいつも気遣ってくれました。
いつもいつも応援してくれました。
その後、ボクが、牛乳配達を止める時、
一番気掛かりは、そのおばあちゃんのことでした。
なかなか言い出せませんでした。
辞める直前は、行く度、行く度、カウントダウンしていました。
「うちに来るのも、あと何回で終わりだね…。」って。
でも、でも、ボクのこれから先の仕事のこと、
やっぱり、応援してくれました。
絶対的に…。
無条件で…。
そのおばあちゃんとは、
それからもずっと連絡を取ってます。
一日おきに会うことは出来なくなりましたが、
今でも年に2、3回は、お家に遊びに行っています。
おばあちゃんが大好きな高尾山、
ふたりで、10回くらいは行きました。
一度だけ、おばあちゃんの一人息子さんと一緒に、
3人で行ったことがあります。
「母親が大変お世話になっております。
いつも口を開けば、“おにいちゃん、おにんちゃん”です…(笑)
本当にありがとうございます。」
ご自身でお仕事をされていることもあり、
「不規則なもので、なかなか時間が…。」
お母さんのこと、とても心配されていました。
予想どうり、
息子さんも、とってもいい方でした。
思い返せば、あの時、急にドアが開いてから、
もうかれこれ10年近くになります。
東京タワー、浅草、根津神社のつつじ祭り、
他にも、これまで、いろんなところへ一緒に行きました。
そのおばあちゃん、口癖があります。
「片づけないと…。
片づけないと…。」
です。
整理整頓のことではありません…。
「私なんて、いつ死ぬか分からんでしょう。
だから、死んだときに、息子に迷惑は掛けれんからねぇ。」
と。
いつも笑いながら、口にしています。
口癖、もうひとつあります。
「人生の最後で、
おにいちゃんみたいな人に出会えるなんて、
私は、世界一の幸せもの。
こんな幸せな人間は他にはおらん。
感謝せんと罰があたる…。」
この言葉、
言われたボクが凄いんではないと思います。
そんな言葉を言える、
その、おばあちゃんが凄いんだと思います。
これまで、何度も、何度も、言ってもらいまいした。
ボクがここにいる。
それだけで、世界一の幸せを感じてくれる人が、そこにいる。
どんだけ心強いことか…。
ボクが、牛乳配達を辞めた後、
しばらくして、おばあちゃんは、牛乳の注文を辞めました。
実は、おばあちゃん、
“牛乳””が好きではなかったのです。
「やっぱり、お腹が痛くなっちゃって…。
辞めちゃって、ごめんね…。」
ボクの事務所の冷蔵庫の中には、
いつも必ず、“リポビタンD”が入っています。
「元気にしてる?
“リポビタン”まだ、ある?
なくなったら言いなさいね。送るからね。
ん?取りに来る(笑)?」
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
この前の連休の時、
久しぶりにおばあちゃんのお家に遊びに行きました。
おばあちゃんの耳、少しだけ遠くなっていました。
悔しい思い、
もどかしい思いを感じました。
テーブルの片隅に、
おばあちゃんが書いたメモがありました。
「おにいちゃんが来たら、扇風機を出してもらう」
って書いてありました…。
そのメモを見つけたボクに、おばあちゃんは、
「悪いねぇ~。悪いねぇ~。
せっかく来てくれたのに、頼み事して悪いねぇ~」
って…。
「そんなこと…。
悪くなんかないよ…。」
扇風機は、きちんと箱に片づけられて、
押し入れの上の段にしまってありました。
その扇風機を出しながら、
なんだか、ボク、情けなくて…。
きっと、おばあちゃんが、
このブログを読むことはないと思います。
だから、きちんと伝えなくちゃって思いました。
牛乳配達してよかったです。
芝居をしてよかったです。
東京に来てよかったです。
ボク、よかったです。
ここにいて…。
「あなたのような方と出会えたこと、
ボクも、本当に幸せものだと思います。
いつもいつも応援してくれて本当にありがとう。
どんなに感謝しても、感謝しつくせません。
あなたの“おにいちゃん”でいられること、
ボクは誇りに思っています。」
高尾山、また、一緒に行こうね!!
投稿者:
2011.07.01更新
生き甲斐…。
つい先日のこと…
事務所からちょっと離れた、
ある裁判所に行ってきました。
都内から電車を乗り継いで約2時間、
まぁ、そんなに近いとは言えませんが、
それほど遠くもありません(笑)
その裁判所、
最寄りの前からは、歩いて10分くらいなのですが、
その駅のロータリーに、“石碑”が立っています。
しかも、駅前が広々しているため、
その“石碑”、結構目立ちます。
刻まれいている文章は、
山本有三の『路傍の石(ろぼうのいし)』
という小説の一節だそうです。
ちなみにボクはその小説を読んだことはないので、
この文章の前提は不明です。
すみません…。
みなさんはご存知でしょうか?
「たったひとりしかない自分を、
たった一度しかない一生を、
ほんとうに生かさなかったら
人間生まれてきたかいがないじゃないか。」
前回、
約1ヶ月前、この裁判所に行った時、
ボクは、この“石碑”の前を通り、この文章を読みました。
「ほんと、その通りだよなぁ~。」と、
妙に感心したことを覚えています。
確かに、確かにそう思いました。
しっかりと覚えています。
して、今回、
前回から約一ヶ月経ち…。
駅から出て、この“石碑”を発見しました。
“石碑”の存在を忘れていたボクは、
「そういえば、こんなのあったなぁ
なんて書いてあったんだっけ?」
「…。」
今回、ボクは、この文章を読み、
とても窮屈な気持ちになりました。
閉塞感…。
焦燥感…。
「分かるよ。分かるけどさ…。」
確かに、ひとりしかいない、自分は。
確かに、たったの一度、一生は。
確かに、確かに、それを生かせればと思ってる。
繰り返しになりますが、
ボクは、この小説を読んでいません。
なので、この文章の前提は分かりません。
ただ…。
ダメなの、自分を生かさないと…。
ダメなの、一生を生かさないと…。
ダメなの、生まれてきた“甲斐”、いちいち考えないと…。
ダメなん…??
何かに責め立てられるような感覚を覚えました。
そして、前回の感覚とは、随分と違うことに気付きました。
前回の自分、と、今回の自分、
一体、何が違うんだろう…。
なら、次回は??
次回、
この駅に行き、
この“碑石”を見、
そして、この文章を読んだ時、
果たして、ボクはどう感じるんだろうか…。
次回には、
一体、何が変わっているんだろうか…。
前回があって、今回、
今回があって、次回がある。
そう。
過去、現在、未来。
みなさんは、この文章を読んで、
今、
何を感じますか?
投稿者:
2011.06.14更新
お陰さまで…。
今朝は、少しばかり遠い裁判所へ出廷するため、
少しばかりの早起きを…。
日頃から寝起きは悪い方ではないものの、
頭の冴えは今ひとつ…。
行きの電車で読み出した本の内容も、
あんまり頭に入って来ず仕舞い…。
そんなこんなで、
片道約2時間の電車を乗り継ぎ、
駅から裁判所への道すがらの赤信号…。
信号待ちで、
ふと、足元を見ると、
『勧学御守』
人に踏まれ…?
車に轢かれ…??
中身、出ちゃってるし…。
なんとな~く、
見てはイケないものを、見てしまった気になりながら、
余計なお世話で、余計な心配…。
「落っことした人、
勉強、はかどってるかな…??」
ただ…、
お陰さまで、ボク、帰りの電車の中でのお勉強、
かなり、はかどりましたぁ(笑)
お陰さまで
お陰さまで
投稿者:
2011.06.05更新
スランプとは…。
こんにちは。
さてさて…(笑)
今日は、日曜日ですね。
東京の板橋は、天気もいいです。
うん、だから、いい日曜日です!!
多分…(笑)
最近、ある知人から、
『短くてもいいからブログを書きなさい。』
と言われました。
『止めないんなら、少しは更新しなさい!
更新出来ないんなら、書かないんなら、
そんなブログ、止めちゃいな…』
と言われました…。
「…確かに。」
んで、色々と考えたうえで、
久々に更新してみようと思います。
読んで頂ける方もめっきり減っちゃったと思いますが、
改めて、改めて、よろしくお願いします。
さて、今朝は、日曜日ということもあり、
ちょっとだけ遅く起きました。
して、テレビをつけると、
なんと、衣笠 祥雄(きぬがさ さちお)さんがテレビに出ていました。
「おぉぉ、衣笠だ!!
鉄人、久しぶりだなぁ~」
あの?
ご存知です?
元広島カープ(プロ野球)の衣笠選手って?
ボクは、広島出身なので、もちろんお馴染みです。
カープファン以外の方には、
“鉄人衣笠”として…
連続試合出場の記録を作った選手として有名ですかね。
そう、山本浩二(ミスター赤ヘル)と
カープの黄金時代?を築いた選手です!!(笑)
打順は、浩二が4番、衣笠は5番でした!!
背番号は、浩二が8番で、衣笠が3番でした!!
(もちろん、どちらも永久欠番!!)
ボクも、ちっちゃい頃は、浩二や衣笠、それに高橋慶彦!の
背番号入りのTシャツやパジャマを着てました。
弟とお揃いで…(笑)
ただ、その輝かしい功績と同時に、
ボクの子供時代の記憶ですら残っているのが、
衣笠選手の“スランプ”です。
ボクの父親は、完全なるカープファンです。
しかも、熱いファンです(笑)
酒を片手に野球中継を見ながら、
よくテレビに向かって怒鳴ってました。
『衣笠は打たんけぇ~、替えろや!!』
『衣笠は、引っ込めやっ!!』
って…。
『鉄人だったら、素手で打ってみろ!!』
とも…(笑)
当時、ボクの家では、カープが負けることは一大事でした。
その父親の機嫌が、とにかく悪くなりますから。
ただでさえ、機嫌のいい時間が少ない父親でしたから、
その機嫌が悪くなると…。
物が壊れます…
誰かが泣かされます…(笑)
そんなお陰で、ボクの中でも、
衣笠選手にあまりいいイメージはなく、
衣笠選手と“スランプ”とは、切っても切り離せないイメージ。
ただ、衣笠選手が野球選手として残した成績は、
誰がどう見ても、輝かしいものなんです。
2500本安打、500本塁打!!
にも関わらず、スランプのイメージがつきまとう…。
そう、衣笠選手のスランプは、スランプの中のスランプ、
それこそ誰がどう見ても、“ド・スランプ”だったんだと思います。
輝かしい功績の一方で、
“死”をも感じたという、“ド・スランプ”…。
その後、現役を引退した衣笠さんが、
「何をやってもうまくいかない状態(スランプ)からの脱出」について、
何かのインタビューで語っていました。
『まずは、今の自分がスランプであることを、
自覚することから始まると思います。
もがいても、あがいても、うまくはいきません。
だって、スランプなのですから(笑)
ただ、その答えは、絶対に自分の中にあります。
それを見つけて下さい。
そのために、ゆっくりと自分自身と向き合って下さい。』
今朝、久々にテレビで衣笠さんを見ながら、
もう十年以上も前に聞き、感銘を受けたその言葉を思い出しました。
“スランプ”かぁ…
今の自分は…、果たして…。
実家の父親は、
今でもカープの勝敗に一喜一憂していることでしょう…・。
頑張れカープ!!
頼む、勝ってくれ!!
オヤジのために!!
そして、母親と、リリさんのためにも!!
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