債務整理

2013.06.11更新

次の約束…。

先週末、財布の中身を整理していたら、

ちょうど1ヶ月前に太田さんと一緒に行った、
高尾山のケーブルカーのチケットが出てきました。
 
ボクにとって捨てられないもののひとつ。
柄にもないのですが、まぁ、お守りみたいなもんです。

高尾山、登るには3つの方法があるのですが、

ひとつ目は、もちろん「歩き!」

噂では、1~2時間ちょっとあれば、頂上に着いちゃうそうです。
 
噂では…。というのも、
ボクは、今まで、何度も何度も高尾山に行ってますが、
歩いて登ったことは一度もありません。
歩きではなく、いつも「リフト」か「ケーブルカー」
 
そう、ふたつ目の方法は、その「リフト」です。
そして、これは、ボクのお勧めでもあります!
 
ふたり乗りのリフトで、約15分くらいの空中散歩。
特に天気が良い日なんて、本当に気持ちがいいんです。
見渡す限り、緑でいっぱいですからね!!
 
太田さんとも、以前(5、6年前)までは、
リフトに乗って登っていました。
 
ただ、今では、杖が手放せなくなった太田さんにとって、
リフトへの乗り降りは、かなり恐いことのようで…、
最近では、みっつ目の方法「ケーブルカー」になりました。
 
確か、高尾山のケーブルカーは、
その傾斜角度が日本一だったと思います。
 
さすがの日本一!?これが、かなりの急こう配でして、
登りでは進行方向に、下りでは、後ろ向きに座っていないと、
座席から、前のめりに滑り落ちそうになります。
 
なので、太田さんはいつも無理はしません。
もし、混んでいて、席に座れなさそうなときは、
一本あとのケーブルカーまで待ちます。 
そう、安全第一なのです。
  
ただ、「リフト」にしても、「ケーブルカー」にしても、
頂上までは運んではくれません。
 
そもそも、太田さんにとっての高尾山に行く目的は、
頂上ではありません。
 
頂上までの道のりの途中にある、
「薬王院」というお寺で、お参りをすることなのです。
  
ケーブルカーを降りて、約1時間、多少の上り坂ではあるものの、
舗装された山道をゆっくりゆっくり歩くと、その薬王院に辿り着きます。
 
そこで、1本1,000円のロウソクの箱に、“願い事”を書いて、
お供えをすること、それが目的です。
 
 
太田さんは、決まって、自分の分と、
ひとり息子さんのご家族の分と、2本お供えします。
 
自分の分には、「身体健全」、
息子さん家族の分には、「家内安全」と書いて。
 
こういうのがあまり得意ではないボクも、一応はお供えをします。
司法書士の受験をしていたころは、
「合格祈願」なんてことも書いたこともありましたが、
今では、「身体健全」。他に望むものはありません。
はい。お陰さまで元気にさせてもらっています(^^)v
 
 
その後、ケーブルカーの往復切符を使って下山してくると、
ちょうどお昼時なので、高尾山のふもとで、名物の“そば”を食べます。
名物だけあって、高尾山の“そば”は、とっても美味しいです(^^)/
 
ただ、太田さんはと言うと、“うどん”なのです…。
以前、“そば”を食べて体調が悪くなったことがあるそうで、
心配性の太田さんは、必ず、うどん…。
 
「こんなところまで来て体調を悪くして、
お兄ちゃんに迷惑でも掛けたら、私は生きて帰れんわ~(笑)」
 
そんな太田さんは、いつも、“てんぷら・うどん”を頼みます。
なのですが、その“てんぷら”の殆どは、ボクが食べることになります。
しかも、“うどん”の半分も、結局は、ボクの器へ…(^_^;)
 
特に大食いではないボクですが、ありがたく頂きます。
高尾山の帰りは、いつもおなかがいっぱい。
とても幸せなことです(^^)v
 
 
思い返せば、牛乳配達のアルバイトで、
配達先のおばあちゃんと知り合って、もうかれこれ約12、3年…。
太田さんは、いつもボクに良くしてくれました。
 
「よく高尾山に行くのよ!」という話を聞き、
なにげなく「ボクも行ってみたいなぁ」と言ってから、
もう、20回近くは一緒に行ったと思います。
太田さんが元気な頃は、1年に3回行った年もありました。
  
ある時、太田さんと約束していた高尾山に、
突然、ボクが行けなくなったことがありました。
 
でも、そんなときでさえ、太田さんは、
「お兄ちゃんが行けなくなったのに、ひとりで行ってごめんねぇ。
お兄ちゃんも、高尾山に行きたかったでしょう。
でも、お兄ちゃんの分のおロウソクも、ちゃんとお供えしておいたからね。
だから、大丈夫だよ。」
って、高尾山から帰って来てすぐに、謝りの電話をくれた…。
謝らんといけんのはボクの方なのに…。
  
今回の高尾山、
晴れ女&晴れ男のコンビには珍しく、天候には恵まれませんでした。
それでも、「ケーブルカー」&「おロウソク」&「てんぷら・うどん/そば」、
無事に終えることが出来ました。
 
久々の高尾山に、太田さんはとっても喜んでいました。
ボクも、心から安心しました。
 
 
ただ…、今回の高尾山、
今まででよりも、極端に時間が掛かりました。
 
今まで、平気で歩いていた道のりでさえ、
「ちょっと疲れたなぁ…」と言っては、休憩を挟む太田さんに、
ボクは、ショックで…。
 
「もうちょっとだけ歩いたら、ベンチがあるよ?」
 
「ん~、でも、ここでちょっと休むわ
私も、いよいよ老いぼれだわ~(笑)」
と、いきなり座り込む太田さん。
 
「なに言うとるん(笑)
今日は天気が悪いから、勝手が違うだけだよ」
  
下山後、いつものうどんを食べながら、
「今日は、お兄ちゃん、ありがとね!
今年も来れたなぁ。私もまだまだ元気だわ~(笑)
次は、秋に来れるかねぇ~」と、
嬉しそうに、ただ、どことなく不安そうに話す太田さん。
 
「そうだよ!まだまだ元気だよぉ~!!
秋??そうね~夏だと暑くて大変なんで、
ちょっとだけ涼しくなってからがいいよね!
よし、次は、秋に来よ~う!!
それまで、太田さん、ガンバって鍛えとかんとねっ!」
 
「でも、私、それまで、生きとるかなぁ~(笑)」
 
「はぁ~!?」
 
 
前回のケーブルカーのチケットは、2012年4月22日、
今回が、ちょうど約1年振りの高尾山でした。
 
前回の高尾山、
実は、その時にも、同じようにうどんを食べながら、
「次は、秋に来ようね」って約束をしました。
 
ただ、太田さんの体調のこともあり、
残念ながら、その約束は果たせませんでした。
 
で、約1年振りの今回の高尾山、
今までになくキツイ思いをしたのは、
太田さん本人が、一番気付いているはずです。
 
ここ何回かは、高尾山から帰って来て、
しばらくすると、体調を崩すこともありました…。
 
  
うん。
でもね。
正直、ボク自身は、
高尾山なんて、どうでもいいんです…。
 
確かに、高尾山は、とてもきれいな山です。
 
でも、リフトも、ケーブルカーも、美味しいそばもどうでもいいし、
ロウソクや願い事だって、どうでもいい。
 
 
ただ、ただただ、
これからも太田さんが高尾山に行ければいいなぁって思います。
 
これからも、
「今年も、高尾山にお参りできたから、私もまだまだ大丈夫だわ~」
「今年も、おロウソクのお供えができたわ~」
って、安心する太田さんの顔が見れればいいなぁって思います。
 
毎回毎回、決まった場所でおにぎりを食べ、
毎回毎回、お清めの水を一口だけ含んでは、
「これを飲むと3年長生きができるからね~」
って、言い続けて欲しいいなぁって思うんです。
 
もちろん、その時は、ボクも一緒で、
「お兄ちゃんもお参りできて良かったね~」って、
太田さんが喜んでくれれば、それだけでいいなぁって。
 
そして、これからも、「次は~」って、
大切な、“次の約束”が出来ればいいなぁって。
  
  
秋かぁ。
秋の次は、春だね

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2011.11.13更新

母のために…。

先日の夜、そろそろ帰ろうかなぁと思っていたところ、

 

突然、事務所のドアが開きました。

 

「自分のことではないんですが、

 

ちょっと相談したいことがありまして…。

 

いきなり来ちゃったんですが、時間とか大丈夫でしょうか?」

 

はい。

 

ボク自身、遅い分には何も問題ありません(笑)

 

早速、お話をお伺いしたところ、その方のお母様のことでした。

 

「今まで、全然気付かなかったのですが、

 

どうやら、うちの母が色々と借金をしているみたいでして…。

 

私ごとですが、実は、今後しばらくしたら私が家を出て、

 

母とは離れて暮らすことになるんです。

 

ですので、この機会に何とか解決できないものかと思いまして…。」

 

お母様のお借入の内容とかはお分かりですか?

 

「ええ。

 

最初ははっきりとは言わなかったのですが、

 

『出来るだけ協力するから隠さず全部言ってくれ』

 

って、何とか聞き出しました。

 

そうしたら、情けないことに結構ありましてね。

 

そこで、私も知り合いに相談したところ、

 

“払いすぎた利息”とかっていうのがあると聞いたもので。」

“過払い金”のことですね?
 

 

「そう、それです。

 

私の知り合いにも、そんな手続きをした人がいて、

 

随分と楽になったと聞いていたので、

 

とりあえず、私も母の代わりに相談してみようかと…。

 

ただ、私の仕事の関係で、なかなか予定が立たなくて…。

 

今日も、突然にすみませんでした。」

 

いえいえ、遅い分には大丈夫ですよ(笑)

 

ただ、代わりにご相談頂くことは全然構わないのですが、

 

今後、手続きをするとなると、ご本人様、つまりお母様とお会いして、

 

直接、お話しする必要がありますが、その点は大丈夫ですか?

 

「もちろんです。

 

私が連れてきます。」

 

かしこまりました。

 

では、ご都合のよろしい日時がありましたら、

 

ご用意してお待ちしておりますね。

 

「ありがとうございます。

 

ただ、私の仕事が遅いもので、なかなか都合がつかなくて。

 

土日とかでも大丈夫でしょうか?」

 

はい。

 

土日もたいていは事務所にいますので(笑)

 

…ということで、

 

ひととおりの手続きの内容をご説明のうえ、

 

一番直近の土曜日の午後にとりあえずの予定を入れ、

 

あとは、お母様のご都合を確認して頂くことにしました。

 

ところが次の日…。

 

「あの~、昨日相談した者ですけど…。

 

今日、母と一緒に行っても大丈夫ですか??」

 

んっ?

 

いかがなさいました。

 

「はい。

 

私、職場に無理言って、今日の午後から早退することにしました。

 

少しでも早い方がいいと思いまして。

 

その方が、母も安心するでしょうし…。
 

 

 

ボク、いつも、ご依頼者の方へ、

 

「一緒に頑張りましょう!」って伝えます。

残念ながら、ボクには、“出来ること”しか出来ません。

 

仕事上・立場上の制限もあれば、個人的な能力の限界もあります。

 

ただ、少なくとも、ボクに出来ることは、

 

一生懸命頑張るつもりで、そうお約束します。

 

「お母さん、一緒に頑張りましょうね。

 

こんなにご心配してくれるお子さんもいらっしゃいます。

 

ボクも、もちろん出来る限りのご協力をさせてもらいます。

 

だから、みんなで、一緒に頑張りましょうね。」
 

 

二人がお帰りになった後、

 

お子さんからメールが来ました。

 

「母を助けて頂き本当にありがとうございます。」

 

お母様はもちろん、

 

そのお子さんの“お母さんへの思い”にもご協力できること、

 

ボクは、とても、とても、うれしくて…。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2011.11.01更新

平成23年11月1日~㈱武富士のHPより~

更生手続・弁済に関するQ&A
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ttp://www.takefuji.co.jp/corp/nwrs/detail/111101.pdf
by 更生会社株式会社武富士 管財人 小畑英一

昨日、東京地方裁判所から更生計画認可の決定を受けたことにより、
武富士のHPに更生計画認可決定のお知らせがUPされておりましたが、
早速、今後の進行についてのQ&AがUPされました。

気になるところとしましては…。

Q04 第1回の弁済は、いつ頃に行われるのか。
A04 平成23年12月中旬ころに開始できる見込みです。

Q09 現時点における第2回弁済の見込みについて教えて欲しい。
A09 資産の売却、法人税の還付請求、旧役員・創業家大株主への請求等、
    いずれも相当の期間を要する見込みであり、第2回弁済が実施される
    場合の弁済時期は未定です。
    管財人として第2回弁済の実現のため引き続き努力をして参ります。

とのこと…。

ちなみに…
武富士、平成23年12月1日を予定として、
新しい名前、「TFK株式会社」となるそうです。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2011.04.30更新

平成23年4月28日~アイフル㈱のホームページより~


『グループ再編(子会社間の会社分割及び当社による子会社の吸収合併)に関するお知らせ』

http://www.ir-aiful.com/
http://www.ir-aiful.com/data/current/newsobj-1870-datafile.pdf

効力発生日を平成23年7月1日(予定)として、
“吸収分割”と“吸収合併”を行うそうです。

関係会社は、
“吸収分割”につき、㈱ライフ&ライフカード㈱
“吸収合併”につき、アイフル㈱&㈱ライフ&㈱マルトー&㈱シティズ&㈱シティグリーン

前回は、平成23年4月1日の予定でしたが、結局、延期になりました…。

さてさて、今回は、どうなるのでしょうか?

 

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2011.04.19更新

平成23年4月18日~アイフル㈱のホームページより~

『東北地方太平洋沖地震における被災者の方への支援貸付について』

あのアイフルが…、

東北太平洋沖地震における被災者の方々に対して「支援貸付」を行うそうです。

http://www.aiful.co.jp/popup/_/cid/–PFP0H906

 

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2011.04.05更新

励まし…。

お久しぶりです。

 

ご無沙汰しております。

ここ最近は、書き出してみるブログ記事も、

結局、最後までまとめることが出来ず、そのまんまに…。

 


『何となく…』

ただ、

 

同業者さんや友人、ご依頼者さんや、

 

それに、仲良くさせて頂いているアメブロのブロガーさんからも、

『体調、崩してませんか?』

 

『ブログ、ひょっとして、このまま止めちゃうんですか?』

 

って…。

大した内容のブログでもないのに、

 

お声を掛けて頂きありがたい限り…。

 

あと、最近になって、

 

ようやく携帯でボクのブログ(アメブロ)が見れるようになった、

 

実家の母親からも、

 


『ちょくちょく見よるけど、全然新しいのが載らんね?

 

はよぉ~、次、書きんさい。って…。

『昔の分も見れるんじゃね?

 

それ読みながら待っとくけぇ~』だそうで…。

『うちも、コメントやらを書いてもええんかねぇ?』

 

どうぞ、どうぞ、ご遠慮なく(笑)

ただ、どうしても、やっぱり、

 

ブログの更新をする気分にはなれませんでした。

『どうしてだろう?』

 

『何となく…』

 

 

 

 


ただ、先程の一本の電話により、

 

ボクは、今、ブログを書き始めました。

先程、債務整理をご依頼頂いている依頼者さんへ、

 

手続きの進捗状況をお伝えするために電話をしたんです。

この方、実は、少し前に勤めていた会社が倒産したんです。

 

その結果、当然ながら、返済が厳しくなりました。

そこで、以前、ボクの事務所で手続きをされた方から、

 

ご紹介頂いたということで、ボクの事務所へお越しになりました。

第一印象は、「非常に真面目な方」という印象でした。

ボクよりも、一回り近く若い方でしたが、ボクは直観的に、

 

「調査の結果がどうあれ、この人なら絶対に立ち直ってくれるはず」

 

と感じました。

当面の収入も予定が立たないとの事でしたが、

 

ボクは、大丈夫なはずと感じました。

だから、「一緒に頑張りましょう!」と約束しました。

ただ、その一方で、お聞きしたお借入れ状況からは、

 

大きな期待は出来ませんでした。

そして、調査の結果も、その予想を裏切るものではなく、

 

お借入れ金額が少し減ったものの、大幅な減額はありませんでした。

これから返済していく必要のある金額も少なくはありません。

ですから、今回のご報告の電話も、

 

ボクとしては、非常に心苦しい気持ちで掛けました。

『お世話になっております。小西です。

 

ようやく、業者から書類が届きましたので、

 

内容をご報告したいのですが、今、お時間、大丈夫でしょうか?』

『あっ、はい。

 

こちらこそ、お世話になってます。

 

はい。大丈夫ですよ。』

『現状、進んでいる業者ですが、</span >

 

まず、A社の件ですが…、

 

ついで、B社の件ですが…、

 

 

ということで、あまり大きな減額はありませんでした。

 

手続き前と比べると、合計で●万円は減っていますが…。

 

 

すみませんね、こんなご報告になってしまいまして…。』

『本当ですか?

 

いや、嬉しいですよ!!

 

だって、小西さんが悪いんじゃありませんから、

 

借りて、返せなくなった自分が悪いんですから(笑)

いやぁ~、久々にいい話が聞けて本当に嬉しいです。

 

ここ最近、気が滅入ることが続きまして…。

 

 

実は、昨日、実家の岩手から戻ったんですが…。』

『えっ、ひょっとして?』

『そうなんです。

 

自分の実家、岩手県なんですけど、

 

よくテレビでやってる ● ● 町なんです。

 

特に被害が大きかったみたいで…。』

『…ご家族は?』

『幸い、両親とかは連絡が取れて、無事だったんですけど、

 

ちょうど、自分が帰ってるときに、

 

伯父さんと友達が遺体で発見されて…。

 

で、おととい、火葬してきたばかりなんです。

 

 

だから、すごく気が重かったんですけど…。

 

 

いや、でも、久々に嬉しい話が聞けて良かったです。

 

随分と気が楽になりました…(笑)

 

 

 

お願いして本当に良かったです。

 

これからも、よろしくお願いします!』


複雑な心境で電話を切りました。

そして、電話を切って、しばらくしてから気づきました。

励まされたのは、ボクの方、だったって…。

様々な思いを胸に頑張っている人が、いる、いる。

一緒に頑張る約束、ボクも守らないと。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2010.10.07更新

武富士の債権者説明会へ・・・。

おはようございます。

 

昨日の午後 1:30 から 3:00、

あの武富士の債権者説明会が開催されました。

ちなみに大阪では、
前日の10月6日(水)の同時刻に開催済みです。

 

ボク自身、色々な思いがありましたが、

出席する予定はありませんでした。

 

前日の夜までは・・・。

 

実は、説明会の当日の午後は、

すでに、ある会社さんとの打ち合わせの予定が入っていたのです。

 

ですから、「出席したくても・・・」というのが本音でした。

 

「どうせ行けないし、行ったところで、何も変わらない・・・」

という諦めの気持ちも、正直、少しだけありました。

 

ただ、前日の夜も、スケジュール帳を見ながら、

「時間の調整、つかないかなぁ・・・・。」

 

そう思い出すと止まりませんでした・・・。

 

特にギリギリになってから、

居ても立ってもいられなくなりました。

 

何でもいい・・・

何でもいいから、情報が欲しい・・・。

何かを、依頼者さんへ伝えることが出来れば・・・。

 

幸いながら、先方の会社さんに事情をお話しすると、

急なことにも関わらず、快く調整をして頂けました。

ですので、

ありがたく、ありがたく、出席させて頂きました。

そう、債権者説明会・・・。

 

会場は、日本青年館の大ホール。

神宮球場や国立競技場の近くです。

 

開場時間は、開催30分前の午後 1:00、

会場に入ると、場内は完全なるピリピリムードでした。

 

武富士の社員と思わしき方々が、神妙な面持ちで、

「いらっしゃいませ」と頭を下げていらっしゃいました。

 

その中を通りながら、

ボクは、身が引き締まる思いがしました。

 

会場の収容人数は、見たところ約1,000人位でしょうか。

結局、席が埋まったのは、約7~8割程度でした。

 

集まった方々の大多数、

恐らく、弁護士さんや、司法書士だったと思います。

 

まぁ、見た目では、よく分からないのですが、

みなさん、口々に似たような会話をしていましたから、

まず、間違いないと思います。

定刻から、ちょっとだけ遅れて始まりました。

 

武富士の新社長を含め、武富士の役員が3名。

今回の会社更生法の保全管理人の弁護士さんを含め、

保全管理人の代理弁護士さんが7名。

その他、調査委員の弁護士さん、公認会計士さん等々。

それぞれの簡単な自己紹介の後、

武富士の新しい代表取締役社長の挨拶がありました。

 

「この度は、大変申し訳ありませんでした・・・。」

・・・特に内容はありませんでした。

ただ、当然といえば当然なのでしょう。

 

現状の武富士、

全ては裁判所の監督下に置かれています。

 

社長と言えども、

具体的な話が出来る立場にはありません・・・。

 

案の定、その後の説明、質疑応答には、

その保全管理人の弁護士さん一人で、

ほぼ全てを対応していました。

 

ただ、すべての説明において、共通すること、

 

それは・・・、

「今後の手続きにおいて、決定していきますので・・・。」

そんな中、特に印象に残った質疑応答がありました。

 

多くの質問は、やはり、過払い金の債権者の代理人である

いわゆる専門家からでした。

 

今後の会社更生法の手続きの方向性を探るものでした。

 

ただ、それ以外で、

ご自身で過払い金を回収しようとしていた方々も、

ご質問されていました。
 

「今年の4月に和解をして、

10月から分割で返金される予定だったのですが・・・」

 

 

「現在、自分で過払い訴訟中です。

先日、武富士側から準備書面が送られてきたばかりなのですが・・・。」

 

「それは、更生債権となりますので・・・」

「保全管理命令が発令されておりますので・・・」

答える保全管財人の弁護士さん

 

に対して、

「私は、弁護士とかではなんいで、

難しいことを言われても、よく分からないのですが・・・。」

 

ご質問された方が、一番気になっていたこと、

「法律的に、どうこうではなく、

で、結局のところ、

自分の過払い金は、一体、いくら戻ってくるのか?」

だったと思うのです・・・。

 

だって、それは、ボクの依頼者さんだって同じですもん・・・。

 

ただ、

何度、同じ質問を繰り返しても、

この質問には、今は、誰も答えてくれません。

 

誰も、答えられません。

 

そう、残念ながら、

「今後の手続きにおいて、決定していくこと。」

ですから・・・。

ボクは、すっきりしない気持ちのまま、

会場を後にしました。

 

責任感と無力感・・・。

 

少しでも、少しでも、

いい方向で話が進めばいいのですが・・・。

 

 

今は、ただただ、願うばかりです。

ボクには、それしか出来ません・・・。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2010.07.27更新

悩み続けて・・・。

先日、お電話にて、ご相談頂いた方の最初のお言葉です。

 

「すみません。

無料相談の範囲でいいので、相談に乗って貰えませんか?

ただ、何から話したらいいのか・・・。」
 

 

ボク自身、債務整理のご相談では、

「何からお聞きすればいいのかな?」と悩むことがあります。

もちろん、手続きを行うために確認すべき事項は、

“業者名”、“現在のお借入金額”、“取引の期間”であり、

現在のお借入状況をお伺いすれば十分なのかも知れません。

 

現在のお借入状況をお伺い出来れば、

ご相談者さんそれぞれのお取引の内容によって、

少なからず個人差はあるものの、経験上、だいたいの想定はつきます。

ましてや、そのことをお聞きしない限り、何ら具体的なご提案は出来ません。

ただ・・・、

ご相談者さんの中には、

手続きのことを、まったくご存知でないという方もいらっしゃれば、

今まで、いくつかの事務所さんに、ご相談なさったうえで、

その事務所選びに悩まれている方もいらっしゃいます。

 

「破産だけは避けたいのですが・・・。」という方も、

「おたくの事務所、過払い金、満額、取り戻せます?」

という方もいらっしゃいます。

気になさっている点は、

ご相談者さん、それぞれで異なります。

 

だからこそ、ご相談を受ける側としても、

「何からお聞きすれば・・・。」と、なります。

通り一遍のご対応をする訳にはいきません。

冒頭の「何から話したらいいのか・・・。」というご相談者さん、

その後、ご来所頂き、「今まで、散々、散々、悩んできました・・・。」

と、今までのやり繰りの大変さと、それに伴うご不安のことを、

たくさん、たくさんお話し頂きました。

 

「ずっと、誰かに相談したかったんですが・・・。」

誰に相談すればいいのか、約3年間、悩み続けたそうです。

 

「3年もですか・・・。」

ボクは、とてもショックでした。

 

 

「最初は貯金があったので、

その貯金を切り崩しながら、やり繰りしてました。


ただ、3年前くらい前にその貯金が底をつき・・・、

それからは、雪だるま方式で・・・。」

 

 

現在のお借入状況をお聞きすると、

ちょうど、その3年前くらい前から、

業者の数が、1社、また、1社と増えていました。

 

「もっと、早く相談していれば・・・。こんなことには・・・。」

ご相談者さん自身がおっしゃったお言葉です。

 

ボクも、常々、

「早期の相談は、早期の解決につながります!

だから、出来ることなら、出来るだけお早めにご相談下さい!」

と申し上げています。

ただ、今更そんなことを、

目の前のご相談者さんに申し上げたところで、どうにもなりません。

 

そんなことを口にして、

ご相談者さん自身に、“後悔”して頂いても、何も生みません。

 

そんなことよりも、

やっとの思いでご相談頂いた、その“勇気”を、

これからの再出発に役立てて頂く方がよっぽど重要なことです。

「確かに、確かに、もう少し早くご相談頂ければ、

少しだけ、手続きがしやすかったかも知れません。」

 

「ただね、これからまた数年遅かったら・・・、と考えると、

今でも十分間に合いますよ。」


「大丈夫です。絶対に楽になります!!

ただ、そのためには、一緒に頑張って頂かないといけません。」


「ボクでよろしければ、出来る限りのご協力をさせて頂きます。

・・・あとは、ご自身のご決断です。」

「本当に相談して良かったです・・・。」

最後に、ご相談者さんがおっしゃったお言葉です。

 

焦る必要はありません。ただ・・・。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2010.05.23更新

債務整理を通して・・・。

みなさん、こんにちは。

連休明けから2週間、ようやく落ち着きました(笑)


今回は、この2週間の間で、特に印象に残った出来事について、

書いてみたいと思います。


実は、先々週のことなのですが、

ちょこっと遠い、とある簡易裁判所に出廷してきました。


相手側は、セディナです。

そうそう、OMCカード、クオーク、セントラルファイナンスが合併した会社で、

以前では、任意の和解が可能だった会社ですが、

現状、ボクの事務所では、全件提訴している業者です。


ただ、このセディナ、会社の本店が名古屋なんです。

さすがに度々、名古屋まで裁判に行くわけにはいきません。

ですので、提訴に際しての裁判所は、

ご依頼者の住所地の管轄裁判所ですることが多くなります。


東京23区にお住まいの方ですと、

東京簡易裁判所や東京地方裁判所ですので、

正直、しょっちゅう行ってます・・・。


ただ、今回のご依頼者の方は、都内の方ではありませんでしたので、

そのご依頼者がお住まいの管轄の裁判所に提訴しました。

 

裁判当日、事務所から電車で片道2時間余り…。

事前に調べていた乗換案内どおりに、

電車を3回ほど乗り継ぎながら行きました。


幸い、お天気!にも恵まれ、

いつも乗っている電車から見えるのとは、

全然違った景色を、とても新鮮に感じながら、

なんだか、テンションも高めに~(笑)


そういえば、いつもは地下鉄ですから、

景色とか、関係ないですもんね・・・(笑)。


都内とは違った、とても、のどか~な雰囲気に、

のんび~りした気持ちにもなりました。


「こういうところに引っ越そうかなぁ~」なんてことも考えたり(笑)!?

 

裁判自体は、東京の裁判所のように長時間待つこともなく、

時間通りに始まりました。


東京の裁判所ですと、

同じ時間に、数件~数十件の裁判が予定されていますので、

順番待ちだけで1時間なんてのは、ザラです。


ですが、この裁判所では、そんなことは全くありませんでした。

なんせ、初めての裁判所でしたので、駅から裁判所までの歩きの時間も考えて、

念のため、少々早めに行ったのですが、裁判が始まるまでの待ち時間の間、

法廷で書記官の方とおしゃべりしていたくらいですから、

東京の裁判所では、考えられません(笑)。


裁判所を後にしながら、

「せっかく遠くまで来たんだから、

ちょっとだけでも散策できればなぁ」とも思ったんですが、

その日は、その後にも予定が入っていたため、

いわゆる、とんぼ帰り・・・。


まぁまぁ、仕方がありません。

 

そして、乗ってきた電車を、逆方向に乗り継ぎながら事務所へ帰る途中、

来る時にも、ぼんやりと眺めていた外の景色を眺めながら、

ボクは、あることに気付きました。

 

数か月前、

この電車に乗って、わざわざボクの事務所までお越しになった、

このご依頼者のお気持ちです。

 

事務所まで向かう、この2時間余りの時間、

この電車の中で、何を考え、何を思い、そして、どんな不安を胸に、

この景色を眺めていらっしゃったのでしょうか・・・。


間違いなく、不安でいっぱいだったと思うんです。


ひょっとしたら、途中で「やっぱり引き返そうか・・・。」

なんて思われたのではないでしょうか。


会ったこともない司法書士の事務所へ向かうこの電車の中で、

ご依頼者は、一体、どのような心境だったのだろうか・・・。

 

そのことを考えながら、ボクは、胸が熱くなりました。

そして、その責任の重大さに改めて気付かされました。

 

その方の近くにも、弁護士さんや司法書士は、何人もいらっしゃったはずです。


それなのに、わざわざ、このボクの小さな事務所まで、

ご相談にお越しになったのです。


その何物にも代えがたい、ご依頼者からの信頼、

絶対に、絶対に裏切ることはできません。

 

ボクは、ひとりの司法書士として、

そして、ひとりの人間として、

とても、大きな責任を負っていることに改めて気付きました。

 

そして、

今後の業務を通して、もし、ボクにその思いが無くなったなら、

人間はまだしも、司法書士の仕事は、さっさと辞めようと思いました。

 

そんな、とても貴重な一日でした。

 

 
 

この場をお借りして・・・。


こんにちは。

今日は、雨ですね・・・(笑)。


いつもご連絡ありがとうございます。


全ての解決までには、もう少し時間がかかると思いますが、

今後も一緒に頑張りましょうね!


わざわざ、お越し頂いたこと、決して後悔させません。

ボクのすべての力、すべての気持ちを賭けることをお約束しますので、

どうぞご安心ください。


そして、全てが解決した時に、

「本当に、この事務所に依頼して良かった!」と思って頂ければ、

ボクは、何よりも嬉しいです!!

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

2010.05.02更新

座右の銘って言えるのかなぁ・・・?

珍しくの連日更新です…(笑)

さてさて、色々と書きたいことはあるのですが

今日は、ゴールデンウィーク中ということもあり、

少々、個人的なことを…。

ボクが、この世に生まれてきて、30数年…、

いやいや、そんなもったいぶる必要もないですね(笑)

今年で37年目なのですが、

これまで、たくさんの方々とお会いしたり、お話したりしてきました。


親、兄弟の家族を始め、

学校や近所の友達、バイト先や劇団の仲間、

この仕事を始めてからは、同業者の方々やご依頼者の方々…。

それはもう、ほんとうにたくさんの方々です。


そして、その中には、信じられないような素晴らしい方も、

信じられないようなヘンな方もいらっしゃいました(笑)。

そう、良い人も、悪い人も、そのどちらでもない人も、たくさん、たくさん。


とすれば、ボクが生き続ける限り、

これからも、たくさんの、そして色々なタイプの方々と、

関わり合っていくことになるんだと思います。

 

自分が望もうが、望むまいが…。

 

人との関係において、ボクがいつも心掛けていることは、

とても単純、“うまくやっていこう!”です。


別に、うまくやって利用してやろう!なんて思いませんし、

さすがに、悪い人とまで、うまくやろう!とは思えません。

もちろん、相性の問題もあります。

 

ただ、例え、何かの偶然にしても、せっかく知り合えたのですから、

その関係は大事にしていければいいなぁ~と思うのです。

 

そして、人って、相手次第で変わりますよね?


であれば、まずは、自分が変われればイイと思ってます。

よく分かりませんが、順応ってことでしょうか?


そうすれば、色んなタイプの方々、少々苦手なタイプの人とも、

うまくやっていくことが出来るのではと思うのです。

 

ただ、ただ、

残念ながら?ボクは、そんなに器用な人間ではありません(笑)。


そして、自分で言うのもなんですが、とてもナイーヴです…。

だから、これまでも、人間関係には、散々悩まされてきました。

 


でも…、

いつだかこの言葉を思いついてからは、とても気が楽になったような気がして、

その後も「ほんと、そのとおりだなぁ~」って思いながら、

何度も、何度も助けられたような気がしています。

 

だから、これからも、

この言葉とともに頑張っていこうと思っています。

 

 


物は、言いよう!気は、持ちよう!』ってね…。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

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