債務整理

2011.11.13更新

母のために…。

先日の夜、そろそろ帰ろうかなぁと思っていたところ、

 

突然、事務所のドアが開きました。

 

「自分のことではないんですが、

 

ちょっと相談したいことがありまして…。

 

いきなり来ちゃったんですが、時間とか大丈夫でしょうか?」

 

はい。

 

ボク自身、遅い分には何も問題ありません(笑)

 

早速、お話をお伺いしたところ、その方のお母様のことでした。

 

「今まで、全然気付かなかったのですが、

 

どうやら、うちの母が色々と借金をしているみたいでして…。

 

私ごとですが、実は、今後しばらくしたら私が家を出て、

 

母とは離れて暮らすことになるんです。

 

ですので、この機会に何とか解決できないものかと思いまして…。」

 

お母様のお借入の内容とかはお分かりですか?

 

「ええ。

 

最初ははっきりとは言わなかったのですが、

 

『出来るだけ協力するから隠さず全部言ってくれ』

 

って、何とか聞き出しました。

 

そうしたら、情けないことに結構ありましてね。

 

そこで、私も知り合いに相談したところ、

 

“払いすぎた利息”とかっていうのがあると聞いたもので。」

“過払い金”のことですね?
 

 

「そう、それです。

 

私の知り合いにも、そんな手続きをした人がいて、

 

随分と楽になったと聞いていたので、

 

とりあえず、私も母の代わりに相談してみようかと…。

 

ただ、私の仕事の関係で、なかなか予定が立たなくて…。

 

今日も、突然にすみませんでした。」

 

いえいえ、遅い分には大丈夫ですよ(笑)

 

ただ、代わりにご相談頂くことは全然構わないのですが、

 

今後、手続きをするとなると、ご本人様、つまりお母様とお会いして、

 

直接、お話しする必要がありますが、その点は大丈夫ですか?

 

「もちろんです。

 

私が連れてきます。」

 

かしこまりました。

 

では、ご都合のよろしい日時がありましたら、

 

ご用意してお待ちしておりますね。

 

「ありがとうございます。

 

ただ、私の仕事が遅いもので、なかなか都合がつかなくて。

 

土日とかでも大丈夫でしょうか?」

 

はい。

 

土日もたいていは事務所にいますので(笑)

 

…ということで、

 

ひととおりの手続きの内容をご説明のうえ、

 

一番直近の土曜日の午後にとりあえずの予定を入れ、

 

あとは、お母様のご都合を確認して頂くことにしました。

 

ところが次の日…。

 

「あの~、昨日相談した者ですけど…。

 

今日、母と一緒に行っても大丈夫ですか??」

 

んっ?

 

いかがなさいました。

 

「はい。

 

私、職場に無理言って、今日の午後から早退することにしました。

 

少しでも早い方がいいと思いまして。

 

その方が、母も安心するでしょうし…。
 

 

 

ボク、いつも、ご依頼者の方へ、

 

「一緒に頑張りましょう!」って伝えます。

残念ながら、ボクには、“出来ること”しか出来ません。

 

仕事上・立場上の制限もあれば、個人的な能力の限界もあります。

 

ただ、少なくとも、ボクに出来ることは、

 

一生懸命頑張るつもりで、そうお約束します。

 

「お母さん、一緒に頑張りましょうね。

 

こんなにご心配してくれるお子さんもいらっしゃいます。

 

ボクも、もちろん出来る限りのご協力をさせてもらいます。

 

だから、みんなで、一緒に頑張りましょうね。」
 

 

二人がお帰りになった後、

 

お子さんからメールが来ました。

 

「母を助けて頂き本当にありがとうございます。」

 

お母様はもちろん、

 

そのお子さんの“お母さんへの思い”にもご協力できること、

 

ボクは、とても、とても、うれしくて…。

投稿者: ナチュラル司法書士事務所

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