2011.07.03更新
司法書士試験とバイト…。
7月第1週の日曜日!!
そう、本日は、司法書士試験の日なんです。
朝9時30分から、夕方4時までの長丁場
全国で約3万人の方が受けているようです。
ということで、日頃、うちの事務所で頑張ってくれているスタッフくんも、
現在、試験真っ只中!!
今朝、朝一番に、
「今日は、燃え尽きて下さい!!(^O^)/」とメールをしたところ、
「既に燃え尽きている感じです…。」との返信が…。
ん?
それって、いい意味だよね??
なので、今日は、“試験”について書いてみたいと思います。
そもそも、ボクがこの司法書士の試験を受けようと思ったのは、
それまでやっていた、舞台役者の生活が思うように行かなかったから。
それだけです。
散々悩んだ末、
ボクは、その芝居に見切りをつけました。
これだけやって、
これだけ頑張ってるのに、食っていけない。
ってことは、これ以上、続けても仕方がない…。
食べていけない以上、当然の結果でした。
好きだけでは、生活出来ません。
頑張っているだけでは、誰も評価してくれません。
役者は、お客さんに評価してもらってナンボです。
自己満足では、ただの趣味です。
趣味なら、仕事をキチンとしたうえで、
空いた時間でやればいい。
ただ、ボクにとっての芝居は、趣味ではありませんでした。
だから、見切りをつけました。
当然の結論です。
当時、ボクは、牛乳配達のアルバイトをしていました。
後ろにボックスがついた原付バイクで牛乳の宅配をしていました。
月曜日から土曜日までの週6日、
朝の4時くらいから9時くらいまで。
なんだかんだで、5年くらい続けたのでしょうか…。
この牛乳配達のアルバイト、
そもそものきっかけは、
芝居の稽古時間を確保するためでした。
夕方近くから始まる芝居の稽古に支障のないバイトとして、
早朝の4~5時間という時間帯は、丁度良かったんです。
例え、夜まで稽古したとしても、
その後、芝居仲間と一緒に飲みに行けます。
次の朝さえ、起きれれば…ですが(笑)
あと、ボク、単純に、牛乳が好きなんです!!
美味しいんですよね~
ビンの牛乳って!!
ちなみにですが、その牛乳配達屋の所長さんは、
牛乳嫌いで、「絶対に飲めない!」って言ってました…。
なのに牛乳屋!?
かなり、不思議でした(笑)
でも、ボクがそのバイトを始めたのは、
ちょうど夏の前頃でして…。
その後、冬が来たんです…。
まさか、真冬の早朝をバイクで走るなんて、
想像すらしてなかったんです。
雨の日、最悪でした・・・。
台風、もっと最悪でした・・・。
雪の日、意味が分かりませんでした・・・。
あと、新聞配達のお兄ちゃんとケンカしたり…。
マンションの管理人さんとケンカしたり…。
でもでも、とっても、いい思い出です。
色々とお世話になったお客さん、たくさんいました。
辞めてからは、もう結構な月日が経ちますが、
中には、今でもお付き合いあるお客さんもいます。
だから、ボクの司法書士試験って
=牛乳配達なんです。
結局、芝居を辞めてから、
その後の受験勉強も、
牛乳配達のバイトを続けながら受けました。
早朝から仕事をして、その後の時間を勉強時間に充ててました。
これがまた、丁度良かったんです。
勉強を始めてからは、配達先を制限してもらい、
朝の8時くらいには、終われるようにしてもらいました。
いわゆる出来高制のお給料だったので、
(牛乳一本につき、いくら!って感じ)
お給料は激減しましたが、貧乏には慣れっこです(笑)
また、何より、そもそもが自業自得ですから、
文句も言えませんし、ありません…。
ただ、非常に助かったことがあります。
牛乳配達用のバイクを好き勝手使えたことです!!
ですので、受験勉強を始めてから、
勉強スペースに使っていた図書館とか予備校の自習室には、
配達後、その牛乳配達用のバイクで通ってました。
なんせ早起きです。
当然、一番乗りで、好きな席を確保できました(笑)
試験当日は、日曜日でしたので、牛乳配達はお休みでしたが、
受験地の早稲田大学までは、いつもの配達用のバイクで行きました。
筆記試験の合格発表も、
東京法務局(九段下)へは、
配達後、牛乳配達用のバイクで見に行きました。
二次試験(面接)も、
何故だか、平日の午前中にあったので、
配達を早めに終えて、これまた、牛乳配達用のバイクを借りて、
渋谷の試験会場まで行きました。
ただ、行ったら、ボクだけ私服でした。
だって、今さっきまで、仕事してたんだもん…(苦笑)
「5572」だったけなぁ~?
受験番号じゃなく、
ボク専用の牛乳配達用のバイクのナンバー。
ボクの愛車でした(笑)
その牛乳配達、
合格してからも、約1年続けました。
その後、牛乳配達を辞め、
ある司法書士事務所を勤めました。
先日、たまたま、高田馬場に行きました。
ボクが通っていた予備校がある場所です。
その時、ちょっと足をのばして予備校に寄ってみたんです。
そうしたら、受験生らしき人が模擬試験の結果について、
あれこれしゃべっていました。
懐かしい思いになり、色んなことを思い出しました。
まさに今、
約3万人の方々が、
色々な思いをもって試験を受けていることでしょう。
試験に合格したからといって、
バラ色の人生は待ってはいないと思います。
ただ、そんなことではなく…。
4時です。
時間が来ちゃいました。
スタッフくん、どうでした?
燃え尽きましたか??
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